【イメージ図 ① ②】ケニング峠の戦い

【第12章 登場人物】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894256758/episodes/16816700429613956558

【地図】ヴァナヘイム国

https://kakuyomu.jp/users/FuminoriAkiyama/news/16816927859849819644

====================



 帝国暦383年9月14日、城塞都市グラシルの南方・ケニング峠のふもとで、間接的ながらも帝国・セラ=レイスとヴァナヘイム国・アルベルト=ミーミルの決戦が始まりました。


 レイスは二十数キロ先の帝国総司令部にて、指示・命令を発する形となります――ゆえに「間接的」。


 しかし、帝国軍のリア=ルーカー中将は、実績はもちろん、あらゆる戦術に通じており、現場を受け持つ指揮官として不足はありません。彼は兵力に勝る状況を活用し、相手の頭を押さえこむ陣形を構築、有利な形成のまま幕を切ります。



 帝国軍参謀・キイルタ=トラフ中尉に、即席の絵図と敵味方を示す赤・青の凸型駒をご用意いただきました。


 そのご厚意に甘え、今戦闘でも複数枚のイメージ図をもって、一連の流れを追いかけていきたいと思います。



 イメージ図①:9月14日 午前6時頃

 https://kakuyomu.jp/users/FuminoriAkiyama/news/16817330649319765495

 グラシル城塞を抜け、陣形構築に動き出した帝国軍の様子


 イメージ図②:9月14日 午前10時30分頃

 https://kakuyomu.jp/users/FuminoriAkiyama/news/16817330649321347361

 帝国軍の階段式陣形が、ヴァナヘイム軍の円形陣へ仕掛けようとする様子



 幸先よく、ルーカーは帝国有利な陣形のまま、戦端を開くことができました。


 ヴァナヘイム軍は、後手に回り、ズルズルと後ろに下がっていきます。





【予 告】

次回、「ケニング峠の戦い 4」お楽しみに。

レイスVSミーミル――戦い中盤の劇的変化をお見逃しなく。


「いかんッ」

帝国軍が採用している階段型の陣容は、消極的な相手を押さえ込むのは向いているが、逆に積極的な相手では、その長大な構えがあだとなる。


レイスは、慌てて、前線の味方へ指示を飛ばす。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る