異世界でチート級の能力を身に付けて現実世界に戻り、虐めていた奴らを一人一人殺していくお話です。途中で列割り込みカスやヤニカスもさくっと成敗。
すっきりします。
殺戮描写に力が入っていて、引き込まれます。
中学生高校生で自分がスクールカースト下位だと感じている人、ブラック企業(と思ってる)に場違いに入ってしまったと感じている人向けです。
まあただ冷静に読んでしまうと、主人公は他者に自分を愛することを一方的に求めるだけで自分から他者を愛し伝えることは一切していないので、屑が屑をいたぶってる、と読めてしまいますが、あまり冷静になってはいけません。
今の時代は愛して欲しい対象に愛を伝えるのに殺人以上の最大の勇気が必要になったってことなんでしょうかね。
過去にイジメを受けていた主人公が地獄の獄卒すら生ぬるい復讐鬼に身を落とします。
人間が思い付く限りの苦痛を与えていく様は作者が自殺してしまわないか心配になるほど具体的で過激で陰惨です。
映像化すればR-18指定どころではない人間の尊厳を破壊することに特化した外道の所業が勢ぞろいしております。
読んでいるうちに自分の心の底に沈めた仄暗い感情が目覚めるのを感じ、過去に起こった理不尽を思い出すと同時に殺意が芽生えてきます。
その殺意を主人公が自分の代わりに料理してくれ、味わうことができる作品です。
感動を味わうという言葉がありますが、私はこの作品で始めて殺意を味わうという経験をして驚いております。
これを見ている貴方も自分の心にある黒い部分をぜひ味わってみてください。