連鎖講を解決する三本足のフェレット

増田朋美

連鎖講を解決する三本足のフェレット

連鎖講を解決する三本足のフェレット

その日、杉ちゃんと蘭が富士駅に行ったところ、知らないうちに駅の南口すぐ近くに、大きな建物が立っていた。一体何だと思ったら、どうも一階は集会所のようで、二階以降はアパートのような感じである。そういえば、以前ここには旅館が立っていたはずだったが、廃業でもしたのだろうか。それをもしかしたら、別の誰かが買って、改造でもしたのかもしれない。

「嫌あ、ごめんごめん、切符売り場が混んでいて、遅く成っちゃった。ごめんね。」

蘭が、切符売り場からやってきたが、杉三は、駅前にでんと立っている、建物を眺めていた。

「あら、なんの建物なんかなあ。いつの間にあんなのができていたんだろうか。」

「いや、昔は、あそこは旅館があったんだけどね。ご主人がなくなって、商売変えたんだろうね。今は、アパートになっているよ。」

と、蘭は答えたが、どうもその建物は、一般的に知られているアパートという感じがしないのだった。部屋はあるのだが、どの部屋もカーテンを閉め切っている。最近プライバシーにうるさいから、あえて閉めてあるのかも知れないが、それにしても、こんな真昼間に、カーテンを閉めたままにしてあるというのは、何だかおかしな気がするのだった。

「まあ今は、外から、住んでいるところを覗かれたくないから、カーテンを閉めているだけじゃないの。あんまり覗かないほうがいいよ。早く行こう杉ちゃん。」

そういって、蘭は、杉ちゃんにそこから離れるように促し、駅員に助けてもらいながら電車に乗って、目的地へ向かったのであるが、この建物と関りを持つとは、思いもしなかった。

その数日後の事である。蘭がまた駅前に用があって、出かけてみたときの事であった。ちょうどその大きな建物の前を通りかかったのだが、その建物で何かイベントが行われているらしい。何人かの若い女性達が、そこに入っていくのを見かけた。一体何をしているのかなあと、蘭が車いすを少し止めると、

「あら、あなたも参加希望の方ですか?どうぞ、お待ちしておりました。お入りくださいませ。」

と、一人の女性が蘭に声をかけてきた。

「いえ、僕は違いますが。」

蘭は慌てて言うが、どうも勘違いされてしまったらしい。蘭の車いすを女性は無理やり方向転換させて、

「なら、飛び入り参加という事にしましょうか、どうぞお入りくださいませ。あなたのお名前は何ですか?」

と、聞いてくるのである。

「ぼ、僕は、伊能蘭ですけれども。」

蘭がそういうと、彼女は、

「伊能蘭さんね、お仕事は?」

と、また聞いてきた。

「はい、僕は、刺青師です。」

とりあえず、蘭は正直に言った。これで引き下がってくれる人も多少はいるのだが、それを聞くと彼女はむしろ喜んでいるような感じで、

「其れならなおさら飛び入り参加してください。決して悪いようにはしませんから。とても楽しい集会になっておりますのよ。どうぞお入りくださいませ。」

と、言いながら、蘭を無理やり車いすごと、建物の中へ入れてしまった。入口の自動ドアが開いて、二人は、その建物の中へ入る。中は、小さなホールのようになっていて、二十人くらいの女性が、並べられた椅子に座っていた。みんな、若い女性ばかりだ。その女性たちの前に演台が置かれていて、そこに置かれた椅子に、やや年配の女性が、座っているのが見えた。

「こんにちは、今日は飛び入り参加の方が一人見えられました。伊能蘭さんです。お仕事は、刺青の先生をされていらっしゃるそうです。どうぞ、皆さんも仲良くしてあげてください。」

連れてきた女性はそういうと、自分も聴衆席に就いた。ほかの女性たちも、一斉に彼の方を見た。蘭は、女性たちに顔を見られて、一寸変な気持ちがした。とりあえず、よろしくお願いしますとだけ言うと、演台の椅子に座っていた、年配の女性が椅子から立ちあがった。

「ようこそいらっしゃいました。私どもの集会へいらしてくださってありがとうございます。こちらが私の名刺です。どうぞ、お気軽に話しかけてくださいませ。」

と、彼女が言うと、別の女性が、蘭に名刺を渡した。それには、「生活館代表、福永千恵子」と書いてあった。つまり、ここは福永千恵子さんが、主宰している、生活館という組織なのか。蘭が名刺を受け取ると、その福永千恵子さんは、マイクをとって、聴衆に向かって話を始めた。

「えーと、それでは時間になりましたので、始めさせていただきます。今回の議題は、家族内で起こる、精神的な暴力についてです。」

福永千恵子さんという人は、そんな事を言い始めた。なんの話をするのかと思ったら、いわゆるドメスティックバイオレンスから、女性を守る方法というモノであった。家庭内の暴力というと、殴るけるなどの直接的なものが多いといわれるが、ほかの男と話していたからといって叱るとか、服装を限定するとか、そういう事も、暴力となるらしい。いずれにしても、悪いのは女性ではなくて、完全に相手の男の方が悪いのだと、福永さんはまくしたてていた。

「おーい。蘭。何をやっているんだ?買い物に行く時間だけど?」

杉ちゃんが、ジョチさんの車から降ろしてもらって、蘭の家に入ると、蘭は食堂にいた。目の前のテーブルには、箱が一つ置いてあった。

「おい、蘭、何をやっているんだ?早く買い物にいかないと、ショッピングモールが閉まってしまうぞ。」

杉ちゃんが、蘭に声をかけると、蘭は、すっかり落ち込んだ顔をして、

「なんだよ杉ちゃん、すぐに入ってこないでくれと、何度言ったらわかるんだ?」

といった。

「どうしたんだよ。しなびちゃって。そういえば、今日駅前の文房具屋に行くって言ってたよな。で、無事に行けたのか?」

と、杉ちゃんが、聞くと蘭は、

「いけなかった。此間見た、あの変な集会所に無理やり入れられて、そこで、変な講演会を聞かされて、変なものまで買わされちゃったよ。」

と、答えたのであった。

「変なものってなんだ?」

「これ、防犯ブザー。なんでも、家庭内暴力から身をまもるために必要なんだって。こんなもの必要ないのにさ。奥さんにプレゼントしてやれって、まくしたてられて、いきなりこんなの買わされちゃった。アリスには金を無駄にするなって怒られちゃうし、全く今日はついてないなあ。僕は、どうしたらいいんだろう。」

杉ちゃんが聞くと、蘭は、がっかりとした声でそういった。

「なるほど、あの、大きな建物は、そういう所だった訳か。まあ、怪しいところに足を踏み入れちゃいましたね。」

杉ちゃんがけらけらと笑ったので、蘭は思わず

「笑うな!」

と、杉ちゃんにむかって言ったのであった。

「いいえ、無理やり買わされたんだったら、クーリングオフという事もできますよ。消費者センターにでも電話したらいかがですか?」

不意に、いつの間にかやってきていたジョチさんが、蘭にそういうことを言う。蘭はぎょっとして、後を振り向いた。その顔はお前には聞いてほしくなかったという顔をしていた。

「最も、契約に必要な書類が、残っていればの話ですけどね。」

「波布に言われたくないな。」

蘭はむきになってそう言ったが、

「蘭さんは、きっとSF商法かなんかに騙されたんじゃないですか。そういう善意的なセミナーを装っているけれど、実は、商品の販売が目的だったとか。」

と、ジョチさんは的確に言った。

「さすが商売人だねエ。そういう事も知っているんだから。」

と、杉三はそういっている。蘭はまだこいつに言われたくないという気持ちの方が強かったが、

「あーあ、結局そういう事かあ。それでは、消費者センターにでも行くかなあ。」

と、大きな溜息をついた。

「しっかし、蘭のほかにも、お客さんはいたんだろ?その人たちも、防犯ブザーを買っていったの?」

と、杉三が聞くと、蘭は、

「ああ、そうだね。何人かお客さんが来ていたが、みんな若い女の人ばっかりだったよ。若しかしたら、本当に、ドメスティックバイオレンスで悩んでいる人も来ているかも知れないのに、そんな事になって、がっかりしているんじゃないのか?」

と、言った。

「そうですか。それでは、本当の被害者はそういう人たちという事になりますね。たぶん、そのうちその業者は姿を消すと思いますよ。そうなる前に、早く対策を打った方がいいのではありませんか。何処でやっていたのかとか、そのあたりを警察に知らせた方がいいのでは?」

ジョチさんがそう言うが、蘭はそこまでいう勇気が出なかった。どうもそういう事になると、出来なくなってしまうのが蘭である。

「よし、ほんなら次は僕が行ってみる。僕は読み書きができないので、比較的だまされにくいと思われる。ほんとうに悪質なのか、僕が確かめてやらあ。」

急に杉ちゃんがそういうことを言った。それを聞いて蘭は、えっと驚いて、

「やめとけよ!杉ちゃんが、そういうところに言ったら、今度は杉ちゃんまでもが、勧誘するように言われちゃうぞ!」

と、思わず言ってしまったのであった。

「ああなるほどねエ。つまり、連鎖販売取引に加わるようになるわけですか。つまるところ、マルチ商法みたいなものもあったわけですね。」

ジョチさんは、そう納得した。波布にこういわれるのも気が引けるが、今回は、完全に波布の方が勝っていると蘭は思った。

「そうなんだよ。だって、帰りがけにさ、新しい会員を連れてくれば、御金が入ってくるからお得だと言われて、もう散々だった。」

「なるほどねエ、大丈夫だよ。僕は頭が悪いから、そういう事は分からないで通してしまうので。」

蘭はそういうが、杉ちゃんはカラカラと笑った。

「じゃあ、こうしてみたらどうですか。杉ちゃんに新たな会員になってもらい、そのセミナー会場にいってもらいましょう。多分、会員を紹介したって、御金をやり取りしても、入るのは、雀の涙程度の御金しか入ってこないものなんですよ。ほとんどの人はこれを知らないで、取引してしまうんですけどね。」

ジョチさんがそういったため、蘭は、しぶしぶ、杉ちゃんと一緒に、その例のセミナーにもう一回行くことにした。もうこういうところには行きたくないというのが、蘭の本当の気持ちなのだが、杉ちゃんが、行くとなると、二度と訂正できなくなる性質であることは、蘭も知っていた。

その数日後。蘭と杉ちゃんは、再びその建物に行った。やはり何人かの女性たちが、会場の中や外でごった返していた。

「伊能さん良く来てくださいました。さあどうぞ、お入りくださいませ。あら、こちらの方はどなたでございますの?」

と、先日と同じ係員が蘭に声をかける。

「ああ、あのねえ。僕は影山杉三と言います。名前で呼ばれるのは嫌なので杉ちゃんと呼んでくれ、杉ちゃんと。それと、こいつは、ペットの正輔ね。」

杉ちゃんは、膝の上にちょこんと座っている正輔を指さした。彼を連れてくることは、蘭は反対だったのだが、杉ちゃんがどうしても連れて来たいというので、連れてきたのである。

「ああ。そうですか、ぜんぜん問題ありませんよ。ペットを連れてこられたり、お子さんを連れてくるかたもいますもの、どうぞお入りください。」

と、係員はそういって二人を中に入らせた。あの代表の福永千恵子という女性もいる。二人は、係員に連れられて聴衆席に就いた。

「えー、これより、講義を始めさせていただきます。本日は、交際中の男女における、精神的な暴力についてです。」

福永千恵子さんは、マイクをとって、講演を始めた。まあ話を聞くと、一般的なデートDVとか、そういう事を、述べている。ここであれば、言ってみれば普通のドメスティックバイオレンスにまつわる講演会ということになるのだが、千恵子さんのお話は、後半からはおかしなものになってきた。

「それでは、このような暴力から身を守るためには、当然、女性一人の力では達成はできません。私たちは、悪質な男性から身を守るためには、道具というものに頼らなければならないのです。では、今から紹介するのは、護身用として、アメリカでも実用的に使われております、、、。」

千恵子さんは、そういって、護身用のスタンガンを見せた。なるほど、こういう形で、女性たちにほしいという意欲を植え付けてしまうのか。そういう風に、さんざんDVの話を聞かせて危機感をあおり、女性たちに買わせるというものであったか。

「では、このスタンガンで、身を守りたいという人は手を挙げてください。」

と、千恵子さんは言った。すると、何人かの女性が、手を挙げる。

「おい、ちょっと待て!」

と不意に杉ちゃんが言った。

「お前さん本当に、暴力で困っている人を救いたいという訳じゃないだろう。そういうことを言って、本当は、商品を売りたいのと、誰かを勧誘させて、無限連鎖講というもんを作る。それがお前さんの本当にやりたいことだ、違うか?」

それを聞いて、聴衆の女性たちも驚いた顔をした。

「お前さんたちも、気を付けろ。こういうやつらは、本当にお前さんたちを何とかしたいと思ってやっているわけではないんだぞ。本当に、助けたいのではなくて、金儲けしたいからというだけの理由なんだぞ!」

すると、女性たちは、杉ちゃんがそういうと、嫌そうな顔をしてその顔を見た。まるで、救いを分盗られたというような顔つきである。

「だからあ、こういう物は、お前さんたちを助けてやるようなもんじゃないんだよ。そうじゃなくて、いわゆるねずみ講という。」

杉ちゃんがそういうと、女性の一人が、こういうことを言い出した。

「でも、ここでないと、同じ仲間には出会えませんもの。」

「それでなくても、どこにも相談するところがなくて、悩んでいましたのに。」

「そうは言っても、ここで次におこるのは、ほかの誰かを紹介して、お前さんにどんどんお金が入るっていう事だろうが。」

杉ちゃんがそういうと、

「でも、そういうお金でつながらないと、本当に被害を受けている人同士で繋がれませんもの。本当に被害を受けているという事を証明するために、私たちは、こうしてお金を払ってつながっているんです。それでないと、私たちは、ただでさえ、相手に散々酷いことをされてきて、それで傷ついているんですから、無料という言葉のほうが逆に信用できませんもの。それだったら、お金を使って、勧誘した方がずっとよくありません?偉い人なんて、信用はできませんし、相談機関だって、役に立ちませんもの。」

と、ちょっと知識の在りそうな女性が、杉ちゃんに反論した。周りの女性たちも、そうだそうだと口々に言っている。

「だけど、こういうのは、ねずみ講とも言ってさあ、れっきとした違法になるんだぜ。それに、加入者がいてくれればまだいいが、人口ってモノには限りもあるし、必ず、加入者を集められなくなって、破綻をきたす場合もあるだろうよ。そうしたら、どうするつもり?」

杉ちゃんがそういうと、千恵子さんという人が、演台から降りてきて、杉ちゃんに言った。

「そういう事になりますが、私たちは、違法であっても、続けなければなりません。もう、合法的な相談とか、そういうことはあてにならないから、違法な世界に入ってしまうんです。それでは、いけないと人は言いますが、いけないことをしなければ、救われないという人も大勢いるんですよ。ねずみ講が違法とか、そういうことは関係ないのです。私たちは、周りから、暴力を受けているからこそ、こうして集まらなければならないし、違法であっても、ここに従う証明として、御金を取るようにしないといけないんです。その何がいけないというのでしょう?」

こればかりは、杉ちゃんでも、返事ができないと思われた。

「私たちは、違法なことをしてでも、こうして結束して暴力に立ち向かわなければならないのです。だから、やり方が多少違法という事であっても、やらなければならないんです。」

「でもさあ、ねずみ講というのは、必ずどこかで破綻するだろうし、被害者が加害者になっちゃうことだってあるよなあ?」

千恵子さんの言葉に、杉ちゃんはそういうことを言ったが、

「いいえ、そういうことはありません。私たちは、被害を受けたほうなんですからね。それがさらに被害を受けたものを探して、組織に入れてお金をやり取りする。それほど信用を示せることはないでしょう。あなた、影山杉三さんって言ってたわよね。あなたは、きっと、暴力の被害を知らないんでしょう。もし、可能であれば、被害を受けた人に会って、その被害の実態を聞いてきてごらんなさい。そうすれば、少なくともうちの組織はいるほうが、身を守る事になることがよくわかりますから。」

と、千恵子さんはそういうことを言った。ほかの女性たちもその通りだ!という目で見ている。つまり洗脳という事にも近かった。若しかしたら、これが進んで、別の意味の組織に変貌してしまうこともあり得る話かも知れなかった。

「でも、そういう事なら、やり方を変えろよ。そういう事なら、違法なやり方に手を出さなくたってできることだ。それができないというんだったら、お前さん自身が、一寸弱いということになるよなあ?」

杉ちゃんは、そういうことを言った。たぶん、この千恵子さんも暴力に悩んだ一人だったのだろう。純粋に、そういう悩みを持っている人を救いたいという気持ちもあったのだろう。それが、エスカレートして、こういうやり方に行ってしまったのなら、彼女もかわいそうな人であるという事になる。

「いいえ、私は今まで通りのやり方で行きます。もう、合法的なやり方では、暴力被害にあっている人を救うことはできませんもの。こういうやり方でないと、対処できないんですよ!それに、紹介料をとらせたほうが、より信頼も得られるわ。そのほうが、嘘をつくことができなくなるから!」

千恵子さんの発言に聴衆席からは拍手が起こった。その時、

「ガブッ!」

と、正輔が、千恵子さんの腕にかみついた。おい、止めろ、マー君と杉ちゃんが急いで小さなフェレットを離すが、千恵子さんの腕には、小さな歯型が付いた。

丁度このとき、一台の車が、この建物の前で止まった。それは、普通の車ではなくパトカーだった。杉ちゃんと千恵子さんが、演説をしている間、蘭がメールで華岡に、マルチ商法が行われていると、通報してしまったのである。パトカーの中から警察官が何人か出てきて、つかつかと会場に入ってきて、千恵子さんの周りを取り囲んだ。

「福永千恵子さんですね。」

警察官は、彼女にそう聞いた。千恵子さんがうんと頷くと、

「あなたは、無限連鎖講違反の疑いがありますので、警察署迄御同行していただきましょうか。」

と、警察官は、彼女の手に手錠をはめた。聴衆席に座っていた女性たちは、おどろいて凍り付いた顔をしていたが、千恵子さんは、にこやかに笑って、

「一緒に頑張ろうね!」

とだけ言って、警察官に、連行されていったのであった。



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連鎖講を解決する三本足のフェレット 増田朋美 @masubuchi4996

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