日々を惰性的に過ごしていた主人公には、恋人がいた。その恋人は過去に川で溺れ、助けられていた。しかし、恋人を助けた人は死んでしまった。
だから彼は、一日一日を大切に生きていたのだ。そんな風に惰性的に生きている主人公には感じられる。そして告げられた突然の訃報。
それはとても彼らしかった。
そして主人公のもとに届いたメール。そこには――。
何気ない日常が、大切な時間の始まりと終わりであることを教えてくれる一作でした。詩的な文章に雰囲気が合っていて、とても感覚的でした。短編ということで、短い時間で拝読することが出来ます。
是非、御一読下さい。