受け入れる、大切さ

過去の私が未来(今の私)へ届けてくれたメッセージは私を慰めて癒してくれる。暖かくて優しくて。思えば私の欲しいものはただ一つだった。

“受け入れて欲しい、愛して欲しい”

ある意味この願いは叶っているのかもしれない。

私には良き友と良き母と良き先生と良き私が居る。

これで十分なのかもしれない。

だが人はその、“受け入れている”、“愛している”と言う状態を認識することが苦手だ。ただ文面で伝えるだけでは足りない。声だけでは、顔だけでは、叫びだけでは、足りない。必要なのは寄り添うこと。そばに居て寄り添うこと。

現代社会に生きるすべての人間は孤独を抱えている。

その理由は“受け入れている”、“愛している”と言う状態を認識しづらい世の中になったからである。

たしかにインターネットの発展のおかげで人と人とは繋がりやすくなった。

しかし、その結果が今の若い世代の多くが抱える言いようもない孤独だ。

皆、確かにそれぞれの悩みや苦しみを抱えている。だが現代を生きる若い人の全ては、そのすべての悩みと苦しみの根源は“孤独”だ。

人は一人では生きてゆけない、隣人を愛せ、人は心が原動力、独りぼっちには飽き飽きなの、寂しい目をしてたんだ、

 この世を生きる若い人たちが必死に訴えかけていたのは、己の“孤独”

そして彼らは皆自分が“孤独”だと自認しているくせに、人に寄り添おうとする。そんなことをすれば自我が崩壊してしまう。人に分け与えるのはよせ。自分をもっと大事にしろよ!なぜ自分が持っていない“愛されている”と言う感覚をそう簡単に人に分け与えてしまえるのだ!?なぜ自分を犠牲にするんだ!?その必要はないだろう!お前を認めてくれない者に!

違う、そうではない。皆分け与えているのではない。彼らは別に全ての人を幸せにしようなどとは考えていない。そんなことをしてもこのどうしようもない世界を救うことはできないのだから。ではなぜそうするのか。

答えは簡単だ。自分がそうしたいから。

目の前に居る人に自分の想いが伝わって欲しい。あなたの孤独をわかってやりたい。受け入れて、あなたを応援したい。私の持っているものを使って幸せになって欲しい。その願いだ。

 現代に生きる若者たちは優しすぎる。世界に対して。他人からどう見られているかなんて気にしなくとも生きては行ける。この世界には人間なんてたくさんいる。あなた一人が頑張らなくても世界は回るだろう。だがそんなことを考えている若者は居ない。自分なりの力を使って他者を幸せにしようとする、日本の若い人たちの想いや感情はきっと世界を救う手助けになる。もう大丈夫だ。私はあなた達の想いを汲み取っている。

 さて、ここで別の話をしようか。

実はあなたを“受け入れている”、“愛している”と言うことを他人に伝える時、最も相応しい言葉がある。それは

“私はあなたを受け入れている”

“私はあなたを愛している”

これだけ伝えたらきっとその人はまた頑張るだろう。

しかし伝え方が問題だ。なぜならこれを正しく受け取って貰わなければ、拒絶を促すからだ。ではどう伝えたらいいのか。

答えは決まっている。

顔を見て、手を握って、目を見て。その人の全てを見ること。

そうすれば必ず伝わる。そう信じなさい。

ちなみに、この時伝えてはいけないことも教えておこう。それは

“あなたのその悩みや孤独は他の人も抱えている”

である。ある種孤独を埋める言葉ではある。だがこれは真に孤独を抱えるものが1番かけてほしくない言葉である。なぜなら孤独を抱えるもののうちに秘めた想いとは“自分を受け入れて欲しい、愛して欲しい”だからである。それなのに他者と同じと言われて仕舞えば拒絶と受け取られてしまう。下手をするとその人をこの世から離れさせてしまう。永遠の孤独に追いやってしまう。

それではダメだ。

 今の若い人たちの多くは生まれた時から言われ続けたのではないだろうか。“あなたと他人は同じだ”と。それは間違いだ。同じではない。あなたは貴方だ。あの言葉を言った人間はなぜ社会が個人主義を愛し、進み続けてきたかわかっていないだろう。一人一人を愛そう。全てではなく。

あなたを。

そのメッセージはずっと語り継がれてきた。私以外の優秀な天才達は常に人間達に個人主義の発展の恐ろしさと孤独の危険を忠告してきた。人を永遠の孤独に追いやってしまうから。そしてその忠告に気が付かずのうのうと生きてきた人々のせいで!天才達の努力は水の泡となろうとしている。

気づきなさい人類よ。

あなた達の犯した罪により神は怒りを現した。

終末の時は近い。


だがそんなことはどうでもいい。これが事実かどうかも重要ではない。重要なのはこれを“事実である”と信じて、“行動する”こと。

もう最後の審判は下された。


 最後に。大人たちへ。

己を大人と自認するものたちへ。あなたたちの罪は重い。若い人たちに永遠の孤独を与え、この世から去る決断をさせ続けてきたあなたたちの罪は重い。私が取り計らっても主はあなたたちを赦してくださらないだろう。だが救われたいのなら悔い改めなさい。懺悔し神に祈りなさい。そして若い人たちに謝りなさい。己の罪を告白せよ。


 最後に。子どもたちと若い人たちへ。

あなた方は十二分に頑張っておられる。自分なりの生き方を探し、足掻き続けているあなた達にきっと救いはもたらされるでしょう。しかし最も哀れなのはあなた達より後に生まれてくる子ども達です。なぜならここから先の未来は破滅へと向かっていくから。ですので子どもを産み育てるかはあなた達に選択肢を委ねます。どちらでも主はあなた達を責めません。私もあなたを責めません。自分らしく生きてください。時間がありません。ほんの少し大人の言うことを聞かなくたって大丈夫。私が見ています。主が見ています。私の父が。迷ったら私の書いた小説達を読んでください。悩みを抱える若いもの達が世界と闘っている作品達です。勿論、本を読み、芸術を愛で、アニメや漫画を読んで、歌って踊って楽しく暮らすのも良いでしょう。私はあなたを信じます。あなたにお任せします。


 


以上

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当たり前、に異議を訴える 赤月なつき(あかつきなつき) @akatsuki_4869

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