完結おめでとうございます!
今宵~が夏の森の夜を感じさせるお話だと感じていたのですが、今回は始終寒い感じでしたね。光と音と水の前回に比べて、今回は市中のざわめきと氷と風、でしょうか。
どちらもジャパネスク・ファンタジーの幻想と怪奇さ満点、と読んでいて思いました。
まあ、寒い印象が強くとも、白狼丸くんは体毛も心意気もあっけかいですけれども。
なんの力もない普通の少女が神々の市に迷い込み、トラブルに見舞われ、「おねロリだそうだしああこれは人外のお姉さんの力を借りて白魔に挑むのだろうな」と考えていましたら。
全部凛が頑張りましたね。
ただの人間の少女が、出会った人々(?)に影響され、自らが正しいと信じる道を進み、結果すべてを救う。
まさに大団円、です。
作者からの返信
ありがとうございます。どうにか、ここまで辿り着けました。
僕は世界の雰囲気を先に考えるタイプで、『夜毎』でいえば森で水で光、今作ならば山で雪で氷、という漠としたイメージがまずあり、そこから文体や語り口を選んで……と詰めていく書き方をします。少しでも作品世界の雰囲気を楽しんでいただけたなら幸いです。
書きはじめた時点では確かに、凛と雪那の共闘がメインの話になるはずでした。「おねロリ」と宣言しておきながら、書いているうちにこんな風になってしまった、というのが正直なところです。本当、なぜなんでしょう?
白狼丸は構想の段階では存在さえしていなかったキャラクターなのですが、予想を超えて活躍してくれました。篝と白亜のエピソードも、「これでは百合分が足りなすぎる」で急遽付け足したもので……まあ、あらゆる意味で行き当たりばったりなんですよね。纏まったことに自分でも驚いているくらいです。
今回もお読みいただき、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
最後は無事、みんなハッピーエンドを迎えて晴れやかな気分になりました(^^)
凜ちゃん、健気で名前の通り凜とした姿が素敵でした。
雪や氷の描写も綺麗で、冷たさが伝わってきました。
素晴らしい作品を読めて楽しかったです。ありがとうございます!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
この作品のラストシーンは自分でも気に入っていて、思い付いた瞬間のことを今でもよく覚えています。凜は平凡で特別な力のない少女なのですが、よくここまで頑張ってくれました。彼女が主人公でなければ、この物語は成立しなかったことでしょう。
雪と氷はある意味「もうひとつの主役」ですね。その描写が今回の企画にふさわしいものになっていたなら幸いです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。