人の幸せを強要する奴に、ろくな奴はいない

《『グランデ・マーゴ』事務所》


「……なぁ、オズ。ダリルの奴、やけに遅くないか?」


 一方その頃。

 昼食を買いにでかけると言って出ていったダリルを見送ってから、すでに一時間近く。

 いったいどこまで買いにいったのか。街中まで足を伸ばしたにしても、遅すぎる。

 さすがに長時間ダリルが戻らないことを気にした桜庭が、向かいでぼーっと壁掛けテレビを眺めていたオズワルドに問いかけた。


「んー、そうだねぇ。どこかで道草でもくってるんじゃない? いつもより大きい金額渡しちゃったわけだし、パチンコで倍にしてから買ってくるとかって言われても特におかしくはないさ」


「本当にその可能性があるから反論できないんだよなぁ……。もう少し待って、帰ってこなかったら連絡してみるか。俺もさすがにお腹空いちゃったよ」


 そう言って桜庭は執筆する手を止めると、作業中のノートパソコンを畳んで大きく伸びをする。

 世間はランチタイムなのだ。ここでもまた別の腹の虫が、ぐぅと小さな鳴き声をあげていた。


「コーヒーならいくらでもご馳走するんだけれどねぇ。カフェインの過剰摂取はよくないみたいだし、先生には体調を崩してほしくはないから……って、なんだ? 緊急速報?」


 自分のことは棚に上げてコーヒーを口に運ぶオズワルドであったが、ふと。テレビから、緊急の報せを伝えるための高い警報音が鳴ったことでそちらに視線を向ける。

 警報音は二度鳴ったあとに、モニター画面を見慣れたバラエティ番組からどこかの報道室へと切りかえた。


『――ここで、緊急速報が入ってきました。サントルヴィル郊外の生物研究所より、実験中に研究対象のマジュウが逃げだしたとの発表がありました』


 モニターの向こう側のニュースキャスターの男性は、淡々と起きた物事の詳細を語っていた。


『逃げだしたのは小型の蜂のマジュウとのことです。大変臆病なこのマジュウはめったに人を襲うことはありませんが、他の生物から害を与えられたり、威嚇行為をされた際に、身を守るために対象へ変質性の毒を注入し、自身の眷属に作りかえるという特性をもっています』


 そこでモニターは映像を報道室からどこかの街の中へと映しかえる。

 パッと見では分からなかったが、注視すればそれが二人のいる事務所からはそう遠くはない、サントルヴィルの中心街であるということが分かるだろう。

 録画された映像であるらしいそれは、所々にモザイクがかかっていて何が起こっているかが容易に想像することができる。

 そして、ニュースキャスターの言っていた『眷属』というものだろうか――たしかに蜂の頭をした人型の怪物が、そこかしこをうろついているのがハッキリと映っていた。


「蜂頭の化け物だって。先生こういうのは? 好みじゃない?」


「人をゲテモノ好きみたいに言うなよ。というか……この映像、わりと近所じゃないか? もしかしてダリルの奴、これに巻きこまれたんじゃあ……」


 まだこの世界に疎い桜庭でも、さすがにひと月も過ごしていれば近くの――特に目立つものが多い街中に、見覚えのある建物やオブジェの一つや二つくらいはできている。


 ――やっぱり。ここからそう遠くはない場所だ。今ならまだ、逃げ遅れた人がいたとしても間に合うかもしれない……!


 ソファが小さくガタリと音を立てる。

 しかし。思わず立ち上がった桜庭とは対照的に、のんきにコーヒーを啜るオズワルドは、まぁまぁと彼をなだめようと片手をひらつかせていた。


「落ちつきなって先生。彼なら巻きこまれたとしても上手くやっているさ。それにこれだけニュースになってるなら警察も動いているだろうし、後はアレクシスにでも任せておきなって。そんなことより……よかったらもう一杯コーヒーを淹れてほしいんだけれど。いいかい? 立ったついでにかまわないだろう?」


 どうにも彼は気乗りしないらしい。

 自分のマグカップを桜庭に突きだしたオズワルドは、本日何杯目かも分からないカフェインコーヒーを注文しては、そう述べた。

 本来ならばそんな奴のことはおかまいなしに、助けに向かいたいところではあるのだが……桜庭一人が向かったところで、できることはたかが知れているわけで。


「こんな時にお前って奴はなぁ……。飲まないとテコでも動かないつもりだろ。仕方ないから淹れてくるけど、それ飲んだらすぐに出かけるからな。電話に出るかも分からないし、直接ダリルを探しに行こう」


「なんで? 言っただろう。彼ならきっと大丈夫さ。それとも……他の人間たちが。ただの夢の中の世界に住む有象無象が心配かい? 彼らなんて、どうせ目が覚めれば消えてしまう存在なのにさ」


 きょとんと目を丸くして見上げるオズワルドの言葉に、悪意は感じられない。『なんで?』という、そのたった三文字の言葉が、彼の気持ちを的確に表現している。


 ――なんでって。オズは今のニュースを見てなにも思わないのか……?


 となれば、薄情なものである。

 ただの人間であれ、マホウツカイであれ。彼自身が心よりそう思っているならばこそ……その考え方は、タチが悪い。


「俺一人がなにかできるってわけじゃないけどさ。なにもしないなんて、寝覚めが悪いだろ。そうでなくても、助けられる命があるなら助けるべきだ。たとえここが俺の夢の中なのだとしても、な。だいたい……俺たちが世界を救う仕事だとかって、大口を叩いたのはオズだろう」


「あー、そういやそうだったねぇ……。まぁ世界を救うのと人間を救うのとは全然意味がちがうんだけれど……そこまで君が言うのなら分かったよ、先生」


「頼んだからな?」


 オズワルドのマグカップを受け取った桜庭は、そう釘をさすと急ぎ足でキッチンスペースへと向かっていく。

 その間にテーブルの上に置いたままのクッキーに手をつけたオズワルドは、いまだ事件の様子を騒ぎ立てるモニターの向こう側を眺めながらそれを頬張った。


「たしかに自分の目と耳で見聞を広げてくれと言ったのは僕だけどさぁ。虫頭の化け物なんて、食欲減退しそうだし。それに僕、今日は外にでる気分じゃないんだけどなぁ……ん?」


 実のところ、ただ彼は外に出るのが面倒なだけなのである。

 すると、それを見かねたのか、はたまた『誰かさん』が惹きつけたのか。

 静かになった部屋の中で、オズワルドは小さな羽音が近づいてくるのに気がつくと、天井付近を観察するように顔を上げた。

 視界の端をかすめる小さな黒い影。目線を向ければ、すぐにその侵入者の正体に気がついた。


「やぁ。これは可愛いお客様だ。もしかして、君がテレビで言ってた逃げたマジュウってやつ?」


 彼の目の前に迷い込んできたのは、一匹の蜂であった。

 もちろん惹きつけられた、というのは冗談で。

 実際のところ開けていた窓から侵入してきたのか、コーヒーの香りにつられたのか……真相は定かではないが、かなり大きめのサイズの蜂が、ノックもなしに部屋へと入ってきたのはたしかである。


「……」


 話では、刺した相手を眷属に変えてしまうマジュウということだったが。


「先生に見せてあげてもいいけれど……せっかくのコーヒーが不味くなっちゃうからなぁ」


 そう言って、ほんの一瞬オズワルドの瞳が翠色に色彩を変えたかと思えば。

 空中を飛び回っていた蜂は、突然鋭利な刃物に切られてしまったかのように真っ二つとなって床へと転がり落ちる。

 一瞬でしんと静まりかえる室内。

 そして、羽音が聞こえなくなったかわりに桜庭の戻ってくる足音を耳にしたオズワルドは、黒色に戻った瞳でピクリとも動かなくなった蜂の死骸を足で隅へと寄せた。


「ふふん。これで僕はわざわざ外に出かけなくてよくなったわけだ。主がいなくなってしまえば、事件も解決で一石二鳥。やっぱり僕って気が利くねぇ」


「ん? オズ、何か言ったか?」


「いいや別に。コーヒーありがとう、先生」


 何事もなかったかのように礼を述べ、オズワルドがマグカップを受けとる。

 テーブルの下から新しい瓶を取りだした彼は、淹れられたコーヒーにいつものように砂糖を投入していくのだった。



□■□■



《サントルヴィル街中》


 サントルヴィルの中心街。

 騒ぎのおかげか、車一台すら通らない道路のど真ん中で。轢かれる心配がないことをいいことに、二人の男が堂々と横に並んで寝転んでいた。


「……身体中が痛い。それに臭いしベタつく。今確実に言えることは、今日が今まで生きてきた中でトップレベルに厄日だということだ」


「僕だって。ただ飯と煙草買いにきただけなのに、なんでこんなことに……。早くしないとサクラバさんが飢えて死んでしまう……」


 身体へのダメージと、それを超える気分の下がりように死んだ目で空を見上げるアレクシス。

 彼が愚痴をこぼすのと、横で力を使い果たしてぐったり横たわったダリルが、元より無い煙草を探そうと胸ポケットを探っていたのはほとんど同じタイミングであった。


 ――早く帰って寝たい……


 もういっそのこと、このままアパートまで帰って寝てしまおうか。そんな考えもダリルの脳裏によぎったが、小遣いをもらってきた手前そんなわけにもいかない。

 彼が顔だけを上げて辺りを見渡せば、胴と腰が見事に分離してしまった女王蜂と、あちらこちらに散らばる無数の蜂人間の死骸が目に入った。


「なんか突然周りをウロウロしてた化け物たちも死んだんで、こうしてやりきった感だしてますけど……そもそもの元凶のマジュウを見つけてないんじゃないですかねぇ。僕たち」


「知らん。刺された連中は気の毒だったが……山にでも逃げてくれれば、これ以上の被害者も増えんだろ。そんなもの、他の連中にでも任せておけ。俺はもう疲れた……」


「任せておけって……市民の平和を守る警察官サマが、そんなこと言っていいんですか?」


「警察ごっこも今日は休みだ。俺には関係がない」


「あらら……。完全にスイッチが切れていらっしゃる」


 大の字で微塵みじんも動こうとはしないアレクシスではあったが、あれだけ戦闘した後なのだ。それも仕方がないだろう。

 するとそんな彼らの元に、パタパタと。

 マホウで索敵するまでもなく、ダリルの耳には二人分の足音が近寄ってくるのが聞こえていた。


「アッくん! ダリルちゃん! 二人共そんなボロボロになっちゃって、大丈夫だった!?」


「……セリーナ……とオーウェンか」


 駆け寄ってきたのはセリーナとオーウェンであった。

 見るからに慌てた表情でアレクシスを抱き起こすセリーナとは反対に、やれやれといった様子であとを追ってきたオーウェンに手を引かれて、ダリルは立ち上がる。

 まず一番に問いを投げたのはアレクシスであった。


「オーウェン。俺はセリーナといっしょに安全な場所にいろと言ったはずだが……どうしてここにいる」


「それがあの化け物たち、突然事切れたみたいで動かなくなっちゃったんですよ。それをいいことにセリーナさんったら走りだしちゃって……。避難している間もずっと先輩たちのこと心配してたんですから。止めるのにも苦労したんですよ」


「……そうか。世話をかけたな」


 オーウェンの話を聞いたアレクシスの表情が、わずかに和らぐ。

 するとそんな彼の肩から、セリーナの手元にポタリと。赤いゼリー状の物体がこぼれ落ちた。

 そのゼリーを彼女は指先ですくいとると、くんくんと匂いを確かめては不思議そうに首をかしげる。


「ねぇねぇアッくん。これなぁに? すごく甘い匂いがするけど……イチゴジャム?」


「ん? ……あぁ、あの化け物の体液だよ。相手してる最中に思い切り被るはめにな――」


「体液!? やだ気持ち悪い!」


 心配そうにアレクシスを介抱していたセリーナだったが、自分の手についた液体の正体を知って反射的に。彼女はアレクシスを支えていた手を離すと後ろへ飛び退く。


「ッ、だ!」


 もちろん、そんなことになればアレクシスの身体は重力に引かれ、しっかり頭を強打するわけで。

 痛む身体に鞭を打って飛び起きた彼は、気まずそうに両手をあげたままのセリーナを睨みつけた。


「この女……俺が怪我人だからといって、調子に乗りやがって……」


「ええっと、ご、ごめんね、アッくん! でも、さすがにプルプルで固形になっているのはちょっと私でもありえないっていうか……」


「だからといって急に手を離す奴がいるか! 今すぐあそこの化け物の頭をもいで、同じ目にでもあわせてやろうか」


 あの液体を体内に溜めている女王蜂の死骸は、近くに落ちているのだ。そうできないこともない。

 だが……そこまでする気力も、実際のところ。今の疲れきったアレクシスには正直残ってなどいなかった。


「……いや、もういい。いたわってくれるのかと、少しでも自惚うぬぼれていた俺が馬鹿だった。お前はオーウェンといっしょに先に帰っていろ。俺のことなんぞは放っておいて――」


「でも本当によかったぁ!」


 完全にいじけてそっぽを向きはじめるアレクシス。

 しかし、突然自分の胸に飛びこんできたセリーナに驚いたのか、彼は再度後ろに倒れこむと、珍しく目を丸くさせながらも彼女を受け止めた。


「本当によかったよぉ……。もしもアッくんになにかあったらどうしようかと思って……。でも私はなにもできないから、ただ祈ることしかできなくて……。オーウェンちゃんにもいっぱい迷惑かけちゃった。みんなが無事でよかったぁ……よかったよぉ……」


 ぐすぐすと鼻をすすり涙を溜めるセリーナを見て、呆気にとられたアレクシスはしばしポカンと口を開けていた。

 彼女の涙が零れたからか。シャツに生ぬるい感触が広がったが、なぜか悪い気はしない。

 いつもは仏頂面の彼が穏やかな笑みを浮かべたのは、案外すぐのことであった。


「俺があんな虫相手で死ぬはずがないだろう。お前が無事でよかったよ。セリーナ」


「うぅ……アッくーん!」


「セリ――って馬鹿やめろ、俺のシャツで鼻をかむな! というかいい加減重い! おいオーウェン! 拭くものかさっき買った服、どちらでもいいから早くこっちに寄越せ! ついでにこの女をどこかに連れていけ!」


 セリーナを引き剥がそうとやっきになりながら、アレクシスが叫ぶ。

 だがそう怒鳴られてもなお、当のオーウェンはどこか嬉しそうに彼らのことを見ては、笑っていた。


「化け物がわいてきた時はどうなるかと思いましたけど……先輩もセリーナさんも、いつもの調子に戻ったみたいでよかったです」


「あれがいつもだなんて、アンタも苦労しますねぇ」


「苦労だなんて。それがいいんですよ。……これは二人には言ってないんですけどね。俺は、二人には最高のハッピーエンドを迎えてほしいと思ってるんです」


「ハッピーエンド?」


 ダリルが思わず聞き返すと、オーウェンはコクリとうなづいた。


「ええ。俺の夢は、世界中の人間を幸せにすること……なんて言ったら大袈裟ですけど。身近な、大好きな人たちには、いつまでも幸せでいてもらいたいんです。推しには幸せになってって……そう思う気持ちは、誰にだってありますよね?」


 これは世の中でいう『当たり前』なのだろう? とでもいうかのように、オーウェンは問いかけた。

 しかしそれに手放しで同調することができる人間など、世界中を探してどれほどいるだろうか。

 彼の話を聞いていたダリル自身はきっと……同調ができない方の人間に分類されるのだろう。


「……まぁ、言いたいことはなんとなく分かりますけど。僕はその考え方は好きになれません。人の幸せを強要してくる人間に、ろくな奴はいないと思ってるんでね……。否定するようで悪いですけど、いきすぎたお節介で相手が本当の幸せを手に入れられると思ってるなら、それは大間違いですよ」


 花畑の中心で、偽りの記憶を与えられた彼女のように。

 あの時、なにもできなかった自分だからこそ。ダリルはオーウェンの考えは好きになれない。

 幸せは、人から与えられるものではない。与えられたものは、どれだけ本物に近くとも……きっと、かりそめでしかないのだ。

 それを強要しようなど、危険思想にもほどがある。


「もう、酷いなぁ。人間一人一人個性がちがうんだから、幸せの終着点も人それぞれ。その終着点を見届けるために、俺は先輩の部下を続けているんですから……きっといつかダリルさんも分かりますって」


「だといいんですけど」


 ダリルは形だけの返事をすると、怒号を飛ばしつづけるアレクシスの元へと駆け寄っていくオーウェンを見送る。

 ひとつだけ気がかりなのは。


 ――幸せの終着点ハッピーエンド、ねぇ。


 自分の周りの人間たちに比べて、オーウェンは比較的まともな人間だと思ってはいたのだが……その認識は改めないといけないらしい。

 あの頭のおかしな上司と似た考えをする奴が、まともな奴であるはずなどないのだから。


「おっと、いけね……。そういや僕とサクラバさんの昼飯買わないといけないんだった」


 そして彼はふと、当初の目的を思いだす。

 端末で時間を確認すれば、もう事務所を出てから一時間以上が経過していた。


 ――またアレコレ聞かれるだなんて面倒ですし、あとは警察官サマたちにでも任せておきますか。


 遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえる。

 このままここに残っていてもらちが明かないと、ようやく買いだしを再開しようと、ポケットに手を入れた。――が。


「……マジか。どっかで落とした」


 たしかに事務所を出た時、金はポケットへ入れたはず。

 それが――今は紙幣どころか、コイン一枚すらも入っていないポケット。中をひっくり返してみても、ゴミひとつ入ってはいない、ただのポケット。

 そう。彼の言ったとおり、桜庭とオズワルドから渡されたあの紙幣は騒ぎのさなかで落っことしてきてしまったのだ。

 探すか。いや、この広いサントルヴィルの街中なのだ。今更通った道を戻ったところで、すでに拾われているか飛んでいってしまっているだろう。


「サクラバさんに謝ろう……」


 無いものは無いのだから、仕方がない。

 がっくりと肩を落としたダリルは、自分の不幸さを嘆きながら二人の待つ事務所へと戻ることにしたのだった。

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