戦国蹴球サスケ

第六話 紫から抜く色……

　飛鳥井（あすかい）紫乃武（しのぶ）。

　公家の出で立ち。美青年の彼の狩衣姿。

　決して飛ばない訳がない。

　飛ぶ……。

　麻薬をやると意識が飛ぶとも言う。

　飛ぶ薬……。

　スピードだったり、昔の映画のヌークだったり、嗜好性のあるものは、ニューロン回路を自分で制御出来ない精神疾患を齎す。

　コーヒーもそうだ。コーヒーの異常摂取はカフェイン中毒を引き起こし、味覚障害として亜鉛不足を引き起こす。

　月齢が２９日から３０日。亜鉛の元素番号３０。

　鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛。

　２６のゲマトリアを持つＹＨＷＨ。

　青銅時代のカッパー。青銅時代の大洪水が、人類最初の女性パンドラの義兄であったテイターン一族のプロメテウスだった。

　人類最初の女性は、プロメテウスの為にゼウスが、ギリシャ神話で最も醜いとされたヘパイストウスに作らせた女性だ。ヘパイストウスはゼウス抜きでヘラが単独で産んだとされる酒の神バッカスと同一視された火山の神。彼の妻がアフロディ―テだった。

　パンドラはプロメテウスの弟の嫁となり、プロメテウスは青銅時代の大洪水から自分の子供を救った。

　為政者が神社に願掛けをする時、その神社の神官は誰がどこを攻めようとするのかを事前に察知している。

　飛鳥井紫乃武は本来賀茂家の人間だった。差助の兄であった紫乃武。

　年齢と周波数の関係。大学教授が研究した結果が河出書房新社から出版されているが、右耳で聞く周波数は満年齢と関係があるとの報告がされている。

　右耳で４０、６０、８０ヘルツの音声と満年齢の周波数を聞き、自分の左脳と直結する聴覚神経は左耳で、１から９９Ｈｚまでの音声を聞き取る事が容易だという研究結果は、９９の数字を持つ祈りの言葉がアーメンであって、イエスの左側に神様が座し、イエスの言語脳である左脳と左耳が、イエスの左側に座主神様の言葉となったのは、イエスの右目がホルスアイとしての太陽（右目）と月（左目）としてのエジプトのホルスアイだった事を証明している。

　視交叉で脳腫瘍が出来ると手術で除去するのが難しい。視交叉で右目が左脳、右脳が左目と交叉するバランスが統合出来ないと統合失調となるなら、右と左のバランスを戻す事でニュートラルになるなら、十字を組んで寝る事は死んだ体として起きる姿なのだろう。

　動かない体を戻す十字組の手。

　イエズス会修道僧が狙うのは、飛鳥井紫乃武の下半身だった。

　仏教徒の同性愛を否定しながら、伴天連でさえ彼の麗しい肉体を欲していたのだ。

　彼の鹿のような足が繰り出す蹴鞠道の技は、織田信長でさえ、嫉妬ではなく、言葉を失った……。

　彼の空の鳥を落とすかのような足技。柔和で美麗な関節の動きは、まるで機動戦士の関節部のアクチュエーターを磁気で包んだかのような、スマートな流れを生み出した。

　リューマチは、関節部の窒素が固まる節として動きを停滞させる。

　ＫーＰＯＰアイドルグループのダンスがクオリティーとして高いのは、声だけで騙す猫なで声ではない、実際の姿が秀麗だったからに他ならない。

　古来芸能の神は朝鮮系の神、新羅の神だった。

　芸事を始める６月６日。子供に芸を仕込む日が６月６日とされた。

　紫乃武がゲイゴトと覚えさせられた日も、その６月６日だった。

　　　　　　彼は父の死後、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　商人に売られた……。

第六話　了