第4話 茜色の夕焼け……

 


 蛍が何故一番前を歩くか。


 くの一が何故痩せていて、美しい女の色香を持って領主や殿様を誑かすか。

 声だけではない。

 ただ色っぽく声だけで男を騙せるものではない。

 帝でさえ痩せていて色白の踊り子を後宮に入れ、その時代のふくよかな女性ではない、スレンダーの美人を愛妾としたのは、身分等を問題視しない事の証明だ。

 綱吉公の生母だった桂昌院は八百屋の娘だったが、名家の養女となった後で家光公の側室となった。

 春日局は同性愛者だった家光公が手を付ける相手、美少年に見えるスレンダーなショートカットの美人を江戸中で探した。

 蛍が長い髪の毛を纏め総髪にしているのも、美少年剣士と思われる為だった。

 決して山賊が美女だけを狙う訳ではない。

 美少年でさえその山賊が狙う相手でもあった。

 美少年を獲物とする山賊が殺しにかかる訳がない。

 江戸川乱歩さんや星 新一さんと言った作家が、美少年の裸(猟奇的)の収集家だった事実もあるが、刑法で拷問の方法として古来からあるものは、殆ど鬼畜絡みの拷問方法だった。

 ホラーな文学描写も漫画的には倫理を通るかもしれないが、その元となった原作の表現は明らかに倫理規定に反するようなタブーワードもある。

 原作は発禁だが、言葉を映像に置き換えた場合に、映像化が許されるのなら、文学と漫画では、猟奇的な漫画を原作にする小説化が許諾されない場合があるのだろうか?

 商人を保護する事で楽市楽座を全国に展開しようとした織田信長公。

 山賊等の泥棒を殺せと命じた信長公。

 他人のものを奪う泥棒を抹殺しようとした信長公は、戦国乱世を中央で進める事の意義を十分把握していた。

 商人が商売する時の交通整備と、軍を東西に走らせる為。

 琵琶湖東岸の安土で、西方からの防御を琵琶湖とし、重要な西攻めを絶対裏切る事のないと想定していた羽柴筑前守秀吉公に任せた。筑前とは筑後、筑前と、佐賀県、福岡県辺り。

 官位とは出身地だけでなく、官位と正三位とか従三位とか、官と位を同等にする時、治める場所と関係がない官位を貰う場合があるが、ただ官位を持つ者に、領地侵略の名分を与えるものではない。

 名義だけ奪う。電話番号だけを詐称して、領地、土地を奪おうとする地上げ屋の手口もあろうが、アカウント乗っ取りにも利用される間違い登録は絶対阻止しなければならない。

 荷物が来たというSMSが、恣意的な間違いで、相手へミステイクなSMSだと思わせ、かけ直させる手口があるのか?

 その折り返し電話の義務は発生していないのは当然。詐欺の手口なのは間違いないかもしれない。

 ある新興宗教などは、固定電話の番号を、その固定電話の名義人の番号ではない番号を初期設定し、故障回線を恣意的に作り出し、電波干渉を起こさせる手口を使うのだそうだ。

 親機と子機の暗号回線で、その混線状態の電波は、故障回線を引き起こす場所の半径10数メートルにまで及ぶ。

 最近の地デジ・BS・CSアンテナは4G、3G、2Gの通信回線の混線をカットする機能がついていて、全方向型のUFO型をしているものもある。直上からの電波を受けるので、真上に向いているのだ。

 恣意的な混線を作り出している悪魔的な存在は自分達だけしかシンクロしていないと思っても、近隣にまで影響を与えている事に気付いていない。

 故障回線の主の電話帳登録番号、リダイヤル、着信番号が残っているまま恣意的に故障回線を作り出す事で、関係各位が全て混線状態になってしまう。

 それを調べるNTTの113の故障回線調査ダイヤルがある。

 それを彼らは知らないのだ。

 混線状態。

 パルプンテ。

 忍者の情報攪乱。

 聖徳太子が使った使能備しのび


 古来貴族は自分の名前を音読みにして本当の読み方を隠した。

 仮名と真名。仮名文字と漢字。

 サスケは差助であって、たすくとも読む佐の字ではない。

 何処で音声を聞いているかわからないように忍者は上下に隠れていた。

 金色のとびであった八咫烏のトップ。身軽な鳶は屋根を伝う。

 声を認証しその声で鍵が開くなら、その声は盗まれるのだ。

 泥棒ほど卑怯な手段をもって自分を正当化するように、正義をかたる使徒になりたがる。

 正統なる知識を卑怯な手段で入手する事も、神の名前を出す事で正当化するのだ。


 サタンはエデンの西から侵入したという聖書の伝承。

 西日本からイエズス会が来日した事。

 神の国を取り戻す事を謳った侵略が、日猶同祖論として世界各地のユダヤ人コミュニティーを守る事と同義だったかどうか。

 ただ実際日本とユダヤの関係は、彼ら高賀茂一族の長、高久たかひさの被る天狗面から判断出来る。

 狗。天の狗とはアヌビスと言う冥界の守護神だった。ほうき星。

 万有引力を混乱させる天の使いは、その年に生まれる子供の精神や遺伝子にまで影響を与える。

 坂本龍馬さんが生まれた年のハレー彗星接近。

 精神的な遅滞と女性の生理に影響を与える月の引力。

 髪の毛を総髪にする事と、キリスト教修道僧のトンスラは武士の月代さかやきと同じ。

 孫悟空と言うスーパーサイヤ人が興奮する丸い月はその青い光を持つ時。

 ある新興宗教は天文学とリンクする星占いを否定するが、星見の僧がいる真言密教や、暦と天体観測をカレンダー作りにしていた時代、農民にとって、その農作物が凶作か豊作となるかの指標を作る天文道(暦道)が、月と太陽の関係を陰と陽とした、引力関係を道とするイデアとして正しく事を証明するものだった。

 現代のある新興宗教が全く否定する占いが実際には科学的であった事で、彼らのスタンスが全く間違っていた事を示唆するものでもあるだろう。

 

 月と太陽。

 陰と陽。


 一か月のズレ。

 太陰太陽暦の6月はグレゴリオ暦では7月。

 合成した声で想像された魔物。

 深層意識から現出化する魔物を作ろうとする存在は、シンクロ、同調をうたい、知識を持つ者に絡みつこうとする蛇となる。

 知識あるイデアの声を真似るように彼の知識を奪うおうとする存在は、声だけでなく、偽の文書を作成し、偽の命令を出そうとする。

 神の名前を使い、神の使徒として、人を殺そうとか、侵略しようとする彼らの意図が明確だった場合、国を守護する大名として、その当時の切支丹をどう扱うか。

 信長公が比叡山を滅ぼそうとした経緯。

 同性愛を否定するキリシタンが、内部で美少年愛で問題になったアメリカでの訴訟問題や、新聞での記事。

 聖職者の倫理がいかに脆弱で大衆を強化するのに不適切である事は、役職、官位の名前に付帯する定義だけで真実としてはいけない事の証明だったのだ。

 他人に定義つけられたイデアで他人に操作される流れ。他人からの定義付けから外れる事で、流れに乗る事がない人生を進める。


 天邪鬼。天の蛇狗。天の蛇。天の狗。ナイル河上流アマルナの鷹信仰と、下流アレクサンドリアの蛇信仰。

 天敵である蛇を恐れる爬虫類、両生類、昆虫。

 蠅の王ベルゼバブを抑える、両生類の蛙と猫と人間の頭を持つバアル神。

 蛙を食べる蛇サタン。

 サタンである蛇を捕食するインドの孔雀。

 回線を繋げたままのラインと、ラインを着る虹色の孔雀の羽が、邪眼としてのイリスなら。

 虹彩の虹はその端末でバックグラウンドで個体を把握しているのだろう。

 カメラの表と裏。裏が表で、裏が裏なら、正と正、負と負、負と正、正と負の量子的な4つのパターンで個体認識(端末認証はすぐに完了するだろう)。


 蛍の総髪は美少年を前にした存在が、蛍の後頭部でヤヌスとならないように後頭部を馬の毛のようにして隠す。

 一目ぼれした時、相手の顔が自分の後頭部に存在するようにならないように。

 旧約聖書で預言されたメシア、インマヌエルは全ての犯罪者と会うように定められた人間だった。

 インマヌエルの後頭部の犯罪者の顔を、メシアの背後で呪う存在はインマヌエルの顔を知らない。

 声を盗み、知識ある存在の声と同化しようとする女悪魔が、自分で作る遺伝子キマイラ。

 がん遺伝子=キメラ遺伝子を自分で作る女悪魔の語る神が、ただの悪魔でしかない事は、女悪魔の容姿を見ればわかるのだ。

 合成魔獣から助け出す正義。

名前を偽り、声を真似し、他人へなり替わり、快楽を味わおうとする。

 

 差道。


 無理矢理の同化を狙う女悪魔の手口から美を救おうとする使徒が、正でなく、異物を排除する合戦であっても、違和なる存在を抹消しようとする信長公の点天下布武が、武力を否定しなかった三島由紀夫氏と同じように、迎合しようと、コロコロ寝返る存在を信用しないスタンスがどれだけ自分を守るかを知っていながら、絶対裏切らないと判断する為の光秀への仕打ちが彼を激怒させ、最終的な裏切りになった事と。

 一回この存在が転んだままだと判断した後、未来永劫の敵だ相手を定義した後。

 既に柵を抹消するように集団から離れたはぐれた狼は、自分を追い出した女悪魔へ対して、ダビデ王が差し出された水を恣意的にぶちまけたように、女悪魔の井戸からは絶対飲み物を求めないだろう。

 東から昇る太陽を否定する時、北と南は反転する。

 南北朝が争う場所で、東西は逆転するのだ……。

 サスケと蛍。

 英瑠えいるとウド。

 茜色へ呈色する山を遠くへ望みながら、安土まで……。

 不破ふわの関を関ケ原として東西を分ける戦いになる前の場所。 

 サスケは草笛を吹きながら、蛍のお尻を見ていた。

 颯爽と歩く蛍の後頭部で揺れる総髪。

 馬の毛としてポニーテールが、坂本龍馬の北辰一刀流の刀の切っ先が小刻みに揺れる事を北極星のブレとしたように、リズミカルな振動を崩す時に誰かが動く。

 

 柳生大和守として知られるようになる一族が、柳生の庄でまだ菅原一族の末裔として、朝廷から監視されていた時代……。

 三本道。下道、中道、上道。京と吉野を繋ぐ三本足……。

 桃配り。

 囮……。

 桃色の吐息が、決して声だけで実際の姿が、声真似したキュマイラ遺伝子として。他人の名前を連呼する事で喉をキメラ遺伝子とする宗教が、昔日蓮宗が否定した念仏と同じである事を理解しない女が、信長公を影で苦しめる時……。

 信長公の声が高く、大きな声だった事。

 京都の都で信長公が怒鳴る声が遠く果てまで聞こえたと言う……。

 高い声を同化しようとする異物の周波数は、信長公を暴走させた原因の一つと出来るかもしれない……。

 揺れる桃と、揺れる髪の毛。

 

 蛍を守護する英瑠が、

 サスケの頭を小突く……。




ステージ4 タイムアップ



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る