第2話 星見の咒士
秘賀茂神社。高賀茂とは役行者と呼ばれる呪術師の出身一族だった。
賀茂は鴨であり、天使が有翼の存在として空を飛ぶ鳥の名前を冠する事で、自分を天の使いとして定義していた宗教から、鳥葬とも関連付けられる。
自分が死んだ時に、その遺骸を晒し、鷲にその亡骸を食べさせ、死後に天使として鳥と一体化する宗教としてのラマ教であったり、ゾロアスター教でもあった。
友愛の天使とされるミスラはミトラスであって、友愛の太陽神であった。
ローマにキリスト教が入る前に、ローマの国教だったミトラス教は農耕神話としてのサトウルヌスとしての土星(英語でサターン)を黄金時代の太陽神=牛を使役する農耕民族の神とした宗教だった。
ミトラ=ミスラ=弥勒はキリストではない。弥勒如来もイエスとは同一視されないのだ。
モーセは黄金の子牛の像を破壊し、カインの側ではない事を神に示した。アベルは牛を燔祭に捧げ、牛の肉を食べた。人間のたんぱく質と牛のたんぱく質のアミノ酸組成は似ていて、牛肉を食べる事で、同化と異化の関係を、あらゆる動植物を食べる事が出来る一族としてのアダム・メーソンを生み出した。
鳥を食べる一族は鳥に恐怖され、鳥の肉を自分で異化出来る。食べた後で自分に都合の良いように同化出来るのだ。
ゾロアスター教は、牛の燔祭を止めさせようとしたツアラストラ(ゾロアスター)が起こした宗教で、あのドイツ第三帝国のアドルフ・ヒトラーは、思想的指導者とした哲学者、心理学者のニーチェから、その牛の燔祭を止めさせたゾロアスター教と、アーリアの根源人種としてのインド・アーリアへ祖先の根源を求めた事が、カインへの遡源であった事は、牛を食べずに使役した農耕民族であった流れであって、アベルからモーセ、イエスへの系譜の根源的な流れが動物を食べるという流れであった事。
鳥を食べる事、魚を食べる事。食べられる物と毒である物を分ける為に、その効能を調べた存在がいた事。
重力値は高度が高い程低く、相対性理論はその重力値の補正に使われる。大気圏を突き抜けて大地に到達する光の波長は1ヘルツであって、虹のスペクトルを全部合成すると七色の波長全部が1ヘルツとなる事を発見したノーベル物理学賞受賞者が、あのアルバート・アインシュタイン博士だった。歴史上ノーベル賞を二回受賞した人間はアインシュタイン博士しかいない。
相対性理論で、相対的な最初の座標と最後の座標の中間地点と1ヘルツの中間座標を1分の1とする時、波長が長くエネルギーが低い長波と、波長が短く高エネルギーである短波と、電磁波を分数とした時の波長と周波数の関係が反比例であって、現代物理学が否定しているタキオン粒子の説明が、速度が上がるにつれてエネルギーが低くなる定義と、波長が伸びる時に空間が拡大しながら時間はそのままである時、速度が上がるにつれて、時間が長くなる=時間の速度が遅くなるのはその為であって、空間自体は現実の空間でありながら、時間だけ遅くなるその空間では物事が別次元に進む。その空間に突入した後としない存在が、その後遅くなった時間内で出来る事と、現実の空間と時間でしか出来ない事=生きられない事。
永遠とは、別時間の流れであって、現実の存在でも、新陳代謝が異常に遅い人間の細胞の生まれ変わる期間が通常よりも長い、約29日前後よりも遥かに長い期間をかけて細胞の新生をさせる存在は、通常の寿命よりも長く生きる事が出来る。
実際、抗癌剤のシスプラチンは、癌細胞の増殖スピードを物凄く抑えられるサプリメントで、昔は最も高い抗がん剤とまで言われたものだ。
白金であるプラチナは元素番号78の貴金属であって、そのプラチナから出来るシスプラチンがその抗癌剤であった。
昔の秦始皇帝が水銀を不老長寿の妙薬としたのは、水銀を使って純度の高い金を製錬出来るアマルガム製錬法から、水銀を使っての金の不純物除去にその水銀を使う方法と、日本酒でも金箔を浮かべた日本酒の効能が、金が体内から不純物自体を排出する手助けをする金属である事。
信長が、義弟の浅井長政公の頭蓋骨の裏に金を貼り、その金箔の髑髏杯で日本酒を飲み干した事と、ジェームズ・ロリンズ氏のSF小説内の「ジェファーソンの密約」(シグマフォースシリーズ)で、バッファローの髑髏の裏に金が張り付いている遺物を巡っての歴史ミステリーとガジェットは同じ。
角の間の共振周波数。同一周期性を持つ電磁波は角の間で共鳴。高周波の共鳴で内部に金が錬成される可能性……。
男の名前は
秘賀茂神社から500里離れる山々の頂上で、彼は座禅を組む。
太陽光を鏡で反射させた光珠(オーブ)は意思を持って彼の頭巾から放たれる時、精霊咒字が求める毬……。
高賀茂一族としての長の座。
陰陽道。偶数から奇数を引き算する時、陽が陰を飲み込んだ後で一を持つ。
六が五を孕んで一を生む。
六芒の星が五の
咒字は姿を隠す。
五角形と六角形が合体したサッカーボーレン。
差道は引き算。
本体にまとわりつく邪を祓う時、合成された言葉。誰かが吐き出す邪の呼気が執着する名前から引きはがす為に、言葉で令を下すのだ。
合成された振動数から引き算する邪の声音。
金の令でもある鈴音の聞く者の耳から邪の女の声を剥がす時、奇数から偶数を引く積分となる。
陰陽。八引く七。八岐大蛇は九頭。八宗の龍樹菩薩。
エビアン。アヌの水。阿字と伊字。
アー。
イー。帝釈天梵字は雷神の咒。
刀祢とは賀茂神社の神官。帝釈山地へ遡源する利根川。
弘法大師空海が
陰獣の蛇。
陽獣の龍。
サスケはそれを伝えし役目。
悪。除法。÷を引く時、二つの点は半導体ではなくなる。
オンとオフは切り替えず、流れは高い場所から低く流れる。滞ったモノは流れゆく。
高賀茂が大海へ流れる場所は……。
下総の飯沼村だったのだ。
江戸時代初期、伊奈忠次に命じて利根川を下総国海上郡飯沼村で太平洋に流させたのが徳川家康だったが、この戦国時代にはまだ江戸湾に流れ込んでいる利根川。
太古、霞ケ浦近辺は内海とされ、その西側まで沼沢が広がる土地だった。釈迦沼や飯沼と呼ばれる沼が、現在の常総市に存在し、柳生。大和守の官位を持つ柳生一族の祖先も菅原永珍とされ、あの菅原道真の一族だったが、彼の死後三男の
道真公の三男としての景行公が創建した御廟。家族によって創建された天満宮はここだけ。その御遺骨も大生郷天満宮に安置され続け、現在の大宰府天満宮にも、京都の北野天満宮にもない。
絹ズレの静電気。十二単衣の女性や、高価な絹織物で豪奢に身を飾る貴族に、雷神が祟りをなした……。
帯電した肉体。
電圧とは電流の値の差。高い場所から低い場所へ流れる電流。電圧とはその量の差なのだ。
ガウスの法則で、1から100までの総計を出す時、1+100=101、2+99=101、3+98=101。エネルギーの総計がペアとなった数字で同じである事は、5+6=11で、11とはヘブライの数値等価法ではオメガを意味する数字。
五芒星と六芒星。4と7、3と8、2と9、1と10。
ガウスの法則で、101×50セット=5050が、1から100までを合計してゆく事でSUMが出される時、その100Vの電圧は、相対的に流れる総計と、電圧ロスが生まれる電線の抵抗値と距離から、高圧電線で電圧を高める必要がある。
明治初期電線敷設の技術を固めた方が、飯沼貞夫(貞吉)とされる白虎隊の生き残りの隊士だった。彼は白虎隊自刃の時、二人ペアを組んで刀でお互いを突き刺した時、相手の刀が自分の喉で閊え、それ以上突き通せなかった時、その小刀の持つ場所を岩に押し当て、自分で喉に突き通した。そこで意識を失ったが、飼い犬に偶然付けられた。事情を知らぬ民衆からは、唯一生き残った貞吉を白虎隊の恥としたが、事実は違っていたのだ。
電線敷設で嘗ての明治政府の逓信省(現在の総務省に組み込まれている嘗ての郵政省)で飯沼貞吉は貞夫に改名し、九州小倉や、仙台等に赴任し、電線敷設の技術で基礎を固めた人だった。
高い場所から低い場所へ流れるモノ。
金を持つ者は金を散財し、金回りが良くなった場所で経済が活性化もする。中国の爆買いで利益が生じる場所もあり、またそれは、嘗ての高度成長期の日本の姿でもあり、環境汚染度外視の中国で発生した新型ウイルス。
明治時代に世界で一番汚い都市と言われたソウルの町を整備した明治政府は、侵略する異国の軍隊として憎しみの対象になり続けてもいるが、徳川時代には朝鮮通信使が江戸城に友好使節で訪れていたのだ。
スサノオ信仰のある新羅と新羅と敵対した百済と親交のあった天智王朝。スサノオと大海人皇子は、実際大海人皇子が4歳年上とされ、漢皇子が大海人皇子だったのではと言う説もある。嫡子と庶子。
正式な妻と正式ではない妻の子供の家格の差。
あの長男で庶子であるイシュマエルがアラブ人の祖であって、次男で嫡子のイサクが、次男であった事で、モリヤ山での燔祭儀式で命が長らえた。
長男を捧げる儀式。イシュマエルのアラブとイサクのヤコブ、ユダ族からユダヤ人が神権の継承争いをする時、モリヤ山で大祭司メレキゼデクが命じたのは、嫡子としてのイサクは次男であって、長男であるイシュマエルは庶子である事。
父の子として繋がる子供としての長男がイシュマエルであっても、母の子としてのバル・(母の名)で長男であっても、父の子としての継承権と母の子としての人間の二面性は、神と人間の二面性としての半神半人だったのだ。
アラブとユダヤ人はモリヤ山でメレキゼデクによって仲裁されていたのであって、現在まで憎しみ合う必要はなかったのかもしれない。
母違いの子供達。
初号機なのか、零号機なのか、イブがエヴァは、愛人2号か3号か子供達が戦う相手が心の中の母親同士の葛藤である時、憎しみと愛を孕む自分の肉体内で苦しみ合うのだろう。
父親の仲裁と、父親が誰を一番愛するようになるのか・・・・・・。
周囲はその誰につくのか、つかないのかと、戦国時代、江戸時代、古今東西、それ以前とその後も、家族内の闘争としてのコンプレックスを、オイデイプスだったり、エレクトラだったり、トロイの木馬の元凶となった皇子の名前が、パリス……。
黄金の林檎を神々の宴会に投げ入れ、一番美しい女神にその林檎を渡すとした不和の女神エリス。エリスだけが神々の宴会、女神テテイスとテセウス王の結婚式に呼ばれなかった存在……。
パリスと言う皇子が、一番美しい女神を選ぶ事になった時、皇子パリスにアフロデーテは言った。
「私を選んでくれれば、人間で一番美しい美女をあなたに授けます」
パリスが選んだアフロデイーテが約束した人間で一番美しい女性ヘレナは人妻だった。そのヘレンを誘拐したパリスが引き籠った城へ、妻を奪回しようと送り込まれたトロイの木馬。
ホワイト・ベースが奪回しようとしたのが、ドズル・ザビ中将のゼナとミネバなら、シャア・アズナブルとゼナがどういう関係だったのか、最初ドズル中将旗下のシャア・アズナブル少佐は、左遷され、キシリア・ザビに拾われた。
また君がいけないのだよと、彼はドズルの弟に言った。
ドズル・ザビの命令でガルマが殺されたのだろうか?
でも、クワトロ・バジーナは、ミネバを守る為にその後存在した。本当のミネバの父親が誰だったのか……。
誰が誰の子であるかを知りえる立場の忍びの存在は、影として密会を護衛する。そして長を残し、他は殺され、またその長も殺されてゆく。
服部半蔵は伊賀上忍として、伊賀忍の宗家の家系だったが、彼の姪が徳川秀忠の母だった。
伊賀越えで負っ傷を治療した高須一族、東海道宿場での医師だった。伊賀越えでついた傷を知りえる立場の高須一族は、現代まで続く……。
誰が本物なのか?
影武者なのか?
現存する一族のどの子供の家系が途中で途絶え、また血族ではない子孫となっているのか?
服部半蔵は、その後不遇の生涯を送る。
半蔵門として残る場所。
服部半蔵が抜け穴を江戸中に張り巡らした地下迷宮と、掘削工事で現代で判明した地下マップ。
何かが蠢き、何かは暗闇の中で光を失い、そして獣人化もしているかもしれない。
長野県松本市の大本営跡の地下で、何かは蠢く。
第三新東京市とされる空想の場所の地下で・・・・・・。
皮膚を恐らく河童のように緑色と化し、その光を失った人間の皮膚が光合成をするように栄養を肌で作る存在に変容しているかもしれない。
グレイなのか、河童なのか、岩穴に引き籠った存在が、古今東西存在した可能性もある。
宇宙人がいるのではなく、亜人種として環境に適応した人類が存在するのかもしれない。
帝釈山地から注ぎだす刀祢の流れ。利根川の語源ともされるトネとはアイヌ語で長いと言う意味だった。
長い刀。利根川が注ぐ江戸湾から、徳川家康は伊奈忠次に命じて江戸時代初期に、下総国海上郡飯沼村へその流れを注ぎださせた。
江戸の治水。坂東太郎を鎮める土木事業。
高い場所から流れは発する。鮭が遡源する川。
先祖を遡源する一族のベクトル。
誰が祖先か。
罪人を祖先に持つ一族は、良き存在をもっと過去に求める。
最初の人間をアルファとして全き良き存在のアミダを求める。
イエスの家系に実際に名前があるアミナダブとその父がラムだった。
ロングイヌス。ロンギヌス。
ジュライの皇帝=ジュリアス・シーザーと8月の皇帝オウギュストがアウグストスで、オウガストの葉月の皇帝がオクタビアヌスとして、イエスを殺せと命じた皇帝だったが、7月の皇帝であるカエサルと愛人クレオパトラが、息子シーザリオンと共に自殺した時、カエサルの子供はローマにいた。
カエサルを殺したカシウス・ロンギヌスは主犯で、裏切りを予見されていた人物が実際に手を下させたのは、カエサルの身内でもあった男だったが、カエサルの想定外の人物だった……。
「まさか?! ブルータス! お前もか!」
母親違いの子供の一族が、父を失った時。
バル・マリアとしてのイエスは、母マリアの子として、後妻に入ったヨセフの妻の子として生まれた時、大ヤコブ、小ヤコブは既にいた。
彼の前にあった。存在したのだ。
お前より前に私はあった。存在した。生まれた。
本当の家族なのか? どうか?
吉宗将軍がまだ紀州にいた時出来た子供とされる男が名乗り出た時、その出自が調べられただろうが、出生記録としての神社の記録と、仏教の閻魔帳としての過去帳。生誕年と亡くなった日。
神社と仏教の寺を繋げる両部神道と山王一実神道。
山王一実神道が、天台宗と神道を繋げるもので、天海大僧正が復興させた神道だったが、彼の出自が福島県会津の舟木一族なのか、それとも異説の明智光秀公、秀満公なのか……。
もう一人の坂本龍馬とされた存在。
会津と土佐。
明智秀満公の庶子太郎五郎が坂本家の祖先とされる土佐南国村の過去帳。
明智光秀公の従兄弟の秀満公と、重臣斎藤利光公の妹婿である長曾我部元親公。
明智秀満公の主君である光秀公の居城坂本城と、天台宗総本山延暦寺の近辺の庇護下にあった甲賀の里。
伊賀上野の伊賀と琵琶湖の畔の甲賀の里。
伊賀と甲賀。
信州上田の真田衆の甲賀者に、海野六郎がいる。海野流から派生した会田と言う苗字もあるが、サスケの盟友となる海野六郎は、まだ生まれていない。
安土を目指すサスケと英瑠達……。
真田幸村公はまだサスケと巡り合ってもいない……。
豊臣秀吉公は、羽柴筑前守であり、丹羽一族と柴田一族のあいだにあった。
人と人を繋ぐ存在。
神と人を繋ぐ存在。
言葉を翻訳し伝える存在。
伝令の神でもあるヘルメス。
伝書鳩が平和の使者なのか?
黒い烏が闇夜に遣わされる時……。
黒い夜の世界の白い鳩。
昼間に放たれる烏が黒いのも。
黒板に白墨。
白字に黒。
伝令の者が殺され、反対の命令が記されてあったとした時、途中で書類も入れ替わる可能性もある。
間に立つ者が隠れるのなら、彼が誰かにとって間諜で、志能便としてのシノビであるのか。
嘗て小野妹子は、隋から帰朝する時、新羅で隋の煬帝公が渡した書簡を紛失したという。恣意的に捨てたともされるその書簡。
親書なのか、それとも反対だったのか?
その後隋自体が大和朝廷に派兵したのか?
天智天皇は百済を支援したが、負けた後で天武王朝が、大海人皇子が即位したとして成立した。
年上の庶子と年下の嫡子。
中大兄皇子と中臣鎌足は、蹴鞠の場でその脱げた靴を拾ったのは縁で、男同士の親交を深めたという。
蹴鞠。
蹴鞠の御三家。
賀茂。
飛鳥井。
難波。
京都。
奈良。藤原京。中臣一族は藤原家になった……。
大阪、難波。
不破の関が関ケ原として、美濃国にあったが、不破の関で分ける日本の東西。
不破の関より東の関東。また白河の関で北を分ける日本の東北。
関所を通らない山々を渡り歩く修験道の行者と、シノビ。
藤の原と、富士を間に京と関東の筑波山のイザナギ・イザナミ神話は、左目が天照大神、右目が月読尊として、東西、どちらが左右になるのか、北と南の王朝が交番する時、西から太陽が昇るのだ。
東から朝日が出ない。西に戻るのだろうか?
北朝系と南朝系。
室町時代から幕末で終わった吉田神道。
明治天皇が復権させた神祇伯白川家の白川神道=伯家神道の奥義は有栖川宮家かラ高松宮家に継がれた。
有栖川宮家の熾仁親王は、幕府征討軍大将として、許嫁だった和宮親子内親王を奪回しようとしたのかもしれない。
熾仁親王御落胤とされる人物は大本教教祖として京都亀岡にあった。
南丹市になった亀岡。
ナタンとはダビデ王の息子で預言者だったが、父ダビデの不倫を叱り、その許しを神様に買うた。
ソロモン王の系図がイエスを生むマタイ伝。
ナタンを祖とするルカ伝。ルークはルカで、医者でチェスでは盤の両端。直線ずっと。十字路としての辻。四辻。交差点を自分で作る存在なのだ。
母親違いのナタンとソロモン。ナタンは兄だった。
聖書の矛盾……。祖先の違いがバラバ・イエスを生み、本当のイエスが、バル・ヨセフのイエスなのか……。
父親へ遡源する系譜が違う時、柱の直上に三本足で、誰かが生き残る為、誰かが逃がされ、家系を引きづぐ誰かが一番狙われる、
一族の小さい星の家系を見つけ出す使命……。
断食と断水で自分の臍の位が目覚める。
イエスが断食を続け、ローマの覇権を譲るとサタンの声を聞いた時、彼は自分が7月と8月の皇帝の狭間にいた事を知ったのだろう。
狭間。田楽狭間……。
宴会はご破算になるのだ……。
誰も来ない。
誰も行かない。
娯楽に興じる楽がなければ安眠、次の惰眠にならないのだ。
眠りこけ、誰か嫌な存在が隣にいる事もない……。
中継した光が西から北へ飛ぶ。
東北ではない。
俘囚の流刑地であった蝦夷。
アイヌの長いイヨマンテはもう近い。
捧げる為の贄。
子熊が屠られる時期まで、小熊座と大熊座の星は、母と子を繋ぐ。
刀祢が江戸から銚子へ……。
義経公と飼い犬。犬吠埼で吠えた義経公の飼い犬。
エミシから樺太島。
伊奈で生まれた間宮林蔵は養子としての名前、飯沼倫宗の名前を持つ。
タタール海峡が間宮海峡。
タタール人がフランスを侵略したアンゴルモアにされた蒙古軍だったか。
義経公を尊敬していた昭和天皇陛下とフランスの家とされた部屋に住んでいた大正天皇陛下……。
義経公は樺太島から渡っていないかもしれない。
実測調査は、実際に確かめた方。
吠える犬と
吠えない猫が被った兜が甲賀なのか。
伊賀と甲賀。
乾は戌亥。11番目「戌」。12番目「亥」。
酉越えした戌、亥。
猫の字の国字があるのだろうか?
喉仏が呪詛する相手を剥がす為の雷神インドラ=帝釈天種字「イー」。
刀祢(利根)の流れは江戸湾。
そして海上へ。
赤城の山越え、帝釈山地。
下総猫実、安倍晴明公伝説。化け猫倒し。
狐の子供。美人の葛葉姫から生まれし晴明公。猫実近辺の赤城一族。
麝香猫の性分泌腺が惚れ薬なら、その妖香で惑わす化け猫を主から遠ざける陰陽道宗家の安倍晴明公。
分泌物の培養で異性を妖しに惑わす元凶が……。
引き籠る猫をおびき出す晴明公の鈴の音は……。
飼い猫に鈴をつける事で、猫目を霊猫としないならば。
化け猫ほど神社で鈴を鳴らさない……。
鳴らせば、その猫は自分でその霊能を失うからだ……。
涼風が鳴らす鈴の音を聞きながら、座禅を組む高賀茂一族の長・・・・・・。
雷鳴轟く時、その金を投げ捨て、その化け猫を祓う為……。
「………」
「―――」
ステージ2 タイムアップ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます