カクヨムコン5自作振り返り①(ネタバレなし&自作語り注意)

 相変わらず眠いですが、カクヨムコン参加作品振り返り早速やっていきましょう!

 まずは長編『the Last Lot ラスト・ロット ―薄水の継承―』https://kakuyomu.jp/works/1177354054891834157から。


 この作品は異世界ファンタジー。

 メインは、水色の髪に夕日色の目が特徴的な青年ミササギと彼の従者シルワという少女。ミササギは魔法が自由に使える役職についており、彼の住む王国で発生した異変に、魔法で立ち向かっていくことになる――


 というのがざっとしたあらすじ。

 全50話、約129000文字。現時点(2020/02/13/22時)で全体で1122pv、一話目は101pv。推定読了者は11人。約100人が一話を読んで、その内1割の方が読了した計算。

 以上、簡単なデータ紹介は終わり。これまでの私の長編を考えると、1000pv超えたのは大きな成長と言えます。はじめて書いた10万文字超え作品としては、頑張ったと思います。


 さて、この物語は「読まれること」をいつもより強めに意識して書きました。

 第一章は約8500文字。短編くらい。その中で、作品の世界観やキャラの魅力が伝わるように書いたつもりです。細かな設定の説明も伏線も一章にはありません。世界観とキャラの魅力が伝わればよし。そこから、二章に繋げたかった。

 結果として、一話から四話(第一章)まで101pv→66pv→49pv→40pvとなっていまして、成功したのかどうかと言われれば微妙ですが、第二話→第四話の差はあまりない。さらに第二章の最初が37pvと第四話との差が少ないので、それなりに良かったのかも。

 プロローグ→第一話のpvの減りが大きいですが、これは想定していたことです。

 プロローグ読めばわかるのですが、とっても暗い内容です。先を読むのかどうか人を選ぶ、プロローグだと思います。

 それでもこのプロローグを入れたのは、作品の内容を考えた時に必要だったから。

 ここが難しいところだと思います。Web小説という「不特定多数の人が選んで読む」「合わなかったら読むのをやめる」という前提がある中、読者と物語、どちらを優先するのか。

 結果として、私は物語上の必要性を選んだわけですね。それが如実に、第一話→第二話のpvに出ています。このプロローグがなかったら、pvの減少がもう少し緩やかだったのでは……と思われます。


 また、この作品を書く上で苦労したのは、世界観&設定に関する説明の入れ方。異世界ファンタジーにはありがちな問題だと思います。

 とにかく、説明的になりすぎない&長くしない&小分けに語る、を心掛けたつもりです。

 推敲の時点で、物語の中心と関係ない設定は容赦なく消したりもしました。作者としては入れたくても、物語に要らないものは入れない。ここは読者優先。


 そして読む方が飽きないように、常に物語が動いていること。常に、何か新しいことが起きて主人公たちが動いていること。

 私は気を抜くと物語の展開が超スローペースになるので、ここは心掛けました。


 後は伏線。この物語にはいくつか謎があります。王国の異変の謎。メインキャラのミササギの謎。

 伏線をわかりすぎず、かといってわからなすぎると意味ないので、伏線の量&書き方には頭を使いました。推敲する時はこの伏線の調整に一番気をつけてましたね。正直に言って頭が痛かったです。もう二度とこんな話は書かないと誓いましたとも(笑)。




 以上が作者の工夫したところになります。で、ここからは反省します。


 第一に、カクヨムコンに出そうと思ったのは、10万文字を超える作品を書いたことがないから。コンテストに出そうと思ったら、10万文字書くじゃないですか。

 で、超えたのはいいんですけど、超えすぎ。イメージとしては超えても12万文字。それを9000文字オーバー。

 これは反省すべき点です。プロットの時点でもう少し、見通しをたてて文字数を把握したいところ。執筆する上で見通しをたてるのは大切だと思うので、これは次回への課題。


 そして今回、一番思ったのはですね。

 イケメンは書くのが難しいということ。メインキャラを謎めいた人にすると苦労すること。ちなみにどっちもミササギのことです。

 この方、基本として冷静でカッコいいのですが、カッコよく描写するのが難しい。しかも謎を抱えている方なので、作者にもミササギの考えがわからない(今もわからない)。本当に苦労しました。

 なので、主人公を謎めいた&カッコいいキャラにするのはもう十分です。二度とやりたくないです。

 この男は書くのが本当に難しいんです……。物語の後半で、書きやすくなるかと思ったらそうでもなく……。


 愚痴はここまでにして、次です。

 食事シーンを書けなかったのが地味に悔しい。お茶を飲むシーンは書けたのですが、物語の尺的に、食事シーンを用意できなかった……。

 異世界ファンタジーって、やっぱり食事シーン大事だと思うので。実際、他の方のカクヨム参加作のファンタジーは食事シーンを入れていて、やっぱり入れますよねと思いました。


 後は使わなかった設定ですかね。わりとあります。例えば月の名前とか(五月イツノツキなど)12ヶ月分全部考えたんですけど使わず。

 これ、設定を作るためにかけた時間を考えると効率がよくないので、見通しをたてて設定を考えましょうね。と自分に釘を刺しておく。

 ちなみに今回細かな設定を作ったので、設定集もあるのですが(https://kakuyomu.jp/works/1177354054890005776)、これだけで二万字ある模様。最近気づいて驚きました。何をそんなに書いたのか……自分でもわからない。




 ……くらいですかね。いえ、反省がもっとあった気もするんですが、いざ文字にすると忘れるという。長くなっても、読みにくいですしここまで。


 最後に、振り返りたいのは読んで下さった方の反応。

 いつもより多くの反応を、この作品にはいただきました。コメントを見て、後に書く伏線の張り方を調整したこともありました。連載しながら反応を見れるのは、とても参考になり本当に助かりました。感謝です!

 それと、コメントで「このキャラが好き」というのが伝わってきて、嬉しかったです。主人公はともかく、他のキャラについてもコメントを見ていると好きだと言って下さっていて。

 自分の書いたキャラが気に入られるって、こんなにも嬉しいのだなーと思いました。

 それだけでなく、ここまで設定を作り込んだ作品ははじめて投稿しましたが、その世界観が少なくとも読んで下さった方には受け入れられた、ということも嬉しかったです。

 中には、他の方にこの物語を紹介して下さった方もいて、そこから読んで下さった人もいます。これは本当に有難いことです。

 読んで下さった方には、本当に本当に感謝しています。感謝してもしきれないですね。


 この作品には述べたように反省も多々あるのですが、今はこの感謝を一番に感じております。


 この感謝で、長編振り返りは締めとします。ちゃんと振り返りになっているのか、自信はないですが。

 短編は次ページにて。短編は振り返りというよりも、誕生秘話に関することが多くなるかもです。

 ではまた今度。お付き合いありがとうございましたー。

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