カクヨムコン5自作振り返り②(ネタバレなし&自作語り注意)

 ということで、カクヨムコン振り返り二回目。今回は短編『その涙さえ命の色』https://kakuyomu.jp/works/1177354054893440867


 こちらは香鳴裕人さまの自主企画・同題異話SR -Jan.- 『その涙さえ命の色』https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054893377445のために執筆した作品。

 この自主企画は、指定された同じタイトルの物語を各々で考えて執筆するというもの。なので、他にも同じタイトルの作品がカクヨムにはいくつもあります。


 私の『その涙さえ命の色』は異世界ファンタジー。あらすじはシンプル。

 一人の少女が森に足を踏み入れる。そこは、人を食う精霊がいると言われる霧の森。けれど、彼女には森に入らなければならない理由があって――という感じ。タイトルは最後で回収しています。


 こちらは全四話。7574文字。全体で133pv(2020/02/14/19:00時点)。一話目からの推移は44pv→36pv→27pv→26pv。一話→四話の間で、そんなにpvは減っていないかなと思います。


 さて、この短編はですね、前回話した『ラスト・ロット』とは違います。書いたように、あちらの長編は読者のことをある程度考えて書きました。

 しかし、こちらはどちらかというと、お題のタイトルに沿うことを優先し、かつ私の書きたいものを書いた感じです。

 異世界ファンタジーだけれど、魔法も剣もない、童話のようなファンタジーを目指しました。

 また、この短編は企画に参加しているので、同じ企画に参加している方が積極的に読みにきていることを考えると、本当はもっとpvが少ないのではと思います。

 反省点としては、話の起伏がやや少ない物語かと。もう後一個くらい、何か起きてもよかったかもしれません。

 以上分析終了です。



 さて、参加した自主企画について少し話します。ご存知かもしれませんが、この同題異話は、元は別の方が主催しており、それを引き継ぐ形で今の方が同題異話SRを開催しています。

 前身の同題異話にも私は参加したことがあったので、現在の同題異話SRにもいつか参加したかったのです。そして、今回ついに参加でき、目標が達成できて嬉しいです。


 さて、私の『その涙さえ命の色』は、この同題異話の変遷が、作品の誕生経緯と大きく関わっています。

 私の『その涙さえ命の色』は、本文に小鳥が出てきます。

 それで、以前の同題異話に『さいわいなことり』というタイトルが出された時がありました。

 この『さいわいなことり』の時に、アイデアがあったのですが、納得がいかずに出さなかったお話があるんです。

 つまり、今回の『その涙さえ命の色』はその出せなかった『さいわいなことり』のアイデアを元に書いた作品なんです。出てくる小鳥はその名残。

 ですから、本当にこの短編を書けてよかったーと感じています。


 ちなみに、この短編でもっとも苦労したのは小鳥が鳴くシーン(第四話)。鳥の鳴き声を文字で表現する。かなり難しかったです……。

 とにかく、頭の中で鳥の声を何度も何度も再生しながら書きました。


 それと、私が読んだことのある小説で、鳥の鳴き声を描写しており、印象深いものがありまして。上橋菜穂子先生の『鹿の王 水底の橋』。

 この中に、確かミンナルという名前の鳥を鳴かせて、その歌声の優劣を競うという、競技のような遊びが出てくるのです。

 この鳴き声の描写がすごいなーと感じた記憶があり、そのシーンを思い起こしつつ書きました。

 該当する本文は、あえて読んでいません。参考にしたら、似かよってしまいそうなので。


 結果として、上手くいったのかわかりません。鳥の鳴き声もそうですが、音楽って描写難しいな……と改めて実感した短編になりました。

 なお、この短編、私は気に入っていて、この物語に出てくる精霊の設定など、どこかで使えたらないいなーと思っています。思っているだけですけれど。



 ということで、以上でカクヨムコン振り返り終了です。二回にわかれてしまい長くなり、申し訳ありませんでした。

 次回からは、私の執筆する時の癖やいつか書きたいもの(キャラとか設定とか)、私の好きなキャラの性格など、とりとめのないことを語っていく予定です。なので興味のないページは飛ばしてしまっても構いませんよー。

 今回も読んで下さり、ありがとうございました。これにて。

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