タイトルはいつ、どうやって決めるもの?

 今回は真面目な話をします。

 物語に欠かせないもの。たくさんあると思いますが、タイトルもその一つでしょう。


 それで、前から疑問に思っているのですが、作品タイトルって他の方はいつつけるものなんでしょうか。

 作品の構想時? プロットの時? それとも、完成してから? おそらく、人によって違うのではと思います。


 私の場合、短編と長編で異なります。

 短編だと、私は最後まで書いてから作品タイトルを考えることが多いです。たまに「短編書いた! 公開しよう! ……あ、タイトル考えてなかった」となるので、慌てて考えます。

 多くの場合、短編の内容を踏まえたタイトルをささっと考えます。


 ところで短編の時、更に困るのが、エピソードタイトル。一話ごとにつけられるタイトルですね。特に、一話だけの短編だと困ります。

 すでに、タイトルで短編の内容を端的に表しているわけですから。なので、タイトルと一話を同じタイトルにすることもあります。複数話から成る短編でも、簡潔に「前」「中」「後」とすることがあります。

 けれど、こう、せっかく話ごとにタイトルがつけれるなら、つけた方がいいのかな? と思って毎回捻り出しています。


 ちなみに私、短編でも長編でもエピソードタイトルつけるのが苦手です。いや、何を書けばいいのかわからなくないですか?

 毎回、読者を引き付けるようなタイトルにはなかなかできませんし。上手いエピソードタイトルをつけている方を見かけると、すごいなーと思います。



 で、短編とエピソードタイトルの話はここまでにして。


 次は長編のタイトルについて。

 私は、長編のタイトルは作品の構想段階で思いつくことが多いです。

 個人的には、最後まで読むとタイトルの意味がわかる系のものが好きですが、毎回そういうタイトルを思いつくのは難しいです。

 なので、その長編の中で出てくるキーワードをそのままタイトルにしたり、長編の内容やテーマを端的に表したものにしたり、と色々考えます。

 私の場合、タイトルが決まらないと、設定を煮詰めたりプロットを書く気が起こらなかったりする、というのがありますので、長編であるほどタイトルは大事だなと思っています。

 もちろん、構想段階で決まっている長編タイトルは、あくまでも仮ですのである程度の変更は可としています。

 実際、最近書いた長編も作品を書いてから、読みなおした段階で少し変えました。


 それと、長編だとエピソードタイトルの他にももう一つ問題が浮上しますね。そう、章タイトルです。

 長編の章タイトルは面白いですよね。必ずしも第一章、第二章とする必要がない。例えば、「第◯◯◯」「第◯◯◯」と章以外の表記の作品もありますから。

 この章タイトルの付け方、作品によっては作家さんのこだわりが見えて、眺めるの好きだったりします。私だと、以前に「第◯◯◯」を使用したことがあります。

 もちろん、エピソードタイトルでよく使う「第◯」についてもそうですよね。

 夏目漱石の『夢十夜』という物語がありますが、あのお話は確か「第一」「第二」と話を区切っています。このタイトル、個人的にとても好きです。素敵だと思います。


 それで、私の場合長編の章タイトルはわりとしっかり考えます。プロットの時に、章の区切りとともにタイトルも考えます。

 例えば、それぞれの章タイトルの中に同じ漢字を使うとか、そんな工夫をすることもあります。




 というように、作品とタイトルって本当に切っても切れない関係だなーと思います。工夫しようと思えば工夫できる。場合によっては、読者を引き付ける要素にもなり得る。悩みがつきないところでもあります。



 さて、皆さんはどういう風に様々なタイトル(作品・章・エピソード)をつけていますか?

 私は特にエピソードタイトルが苦手なので、エピソードタイトルの付け方のコツを知っていましたら教えていただけると嬉しいです。


 では、今回はここまで。お読みくださりありがとうございましたー。

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