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「折角ここまで来たのですし、もう少し探しませんか?」

「分かった、おばあさんがそう言うなら……」


 こうして、おばあさんの一言で旅は続ける事となりました。川沿いを探してたはずですが、川上に向かって進む内に段々山の方に入り込んでいきます。

 そうして、いつの間にか隠れ里のようなひっそりとした集落に辿り着きました。


 この集落は普通の村と違って、あまり外部の人と交流を持たないような感じです。ぶっちゃけ、余所者に冷たい雰囲気がありました。この気配を敏感に感じ取ったおじいさんは、心配そうな顔でおばあさんを見つめます。


「本当にこの村に入るのか? ワシは良くない気がするんじゃが……」

「そうですねぇ……」


 またしても最終的な判断はおばあさんの意思に委ねられました。村の様子を遠目に眺めたおばあさんは、顎に手を乗せて考えます。



 ちょっと怖い雰囲気があるし、この村に寄るのはやめる

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894369339

 折角来たのだし、ちょっとくらい寄ってみる

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894369416

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