126
「逃げるんじゃよォォ~ッ!」
おじいさんは、おばあさんの腕を掴むと一目散に逃げ出しました。おばあさんはその勢いに任せて、一緒に懸命に走り始めます。
けれど、その派手な動きがまずかったのでしょうか、おばあさん達は鬼に目をつけられてしまいます。
「フハハ、面白そうな奴らがおったで。アイツラも捕まえたろや!」
「いいね! おい、そこの2人待て!」
「ま、間に合っておりますじゃあ~!」
おじいさんは鬼達の言葉を無視して走り続けました。それが鬼達には我慢ならなかったのでしょう。機嫌を悪くした鬼達はおばあさん達を追いかけます。
鬼の本気走りに人間が敵うはずもなく、逃走していた2人は呆気なく捕まってしまいました。
「これは珍しい元気な年寄りや。高く売れるで」
「はは、違えねえ!」
こうして、おばあさん達は鬼の手によって遠く見知らぬ外国に奴隷として売られてしまいましたとさ。
(おしまい)
鬼に捕まって奴隷エンド ED34
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894396928
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます