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「それじゃあ達者でなー!」
おばあさん達は桃太郎達に別れを告げ、本来の目的である赤いアレ探しの旅を再開させました。歩きに歩いて集落に辿り着く度に隅から隅まで情報収集をするのですが、一向にめぼしい手がかりは見つかりません。
道中で怪しそうなところを探したりもするのですが、アレの正体が分からない以上、全ては空振りに終わります。
「赤い花、赤い何かの道具、赤い木、赤い魚……一体赤いアレって何の事なんじゃろうのう、おばあさん」
「正体は分からんが、とんでもなく珍しいものなのでしょうねぇ」
2人は悩みながら歩き続けます。ただ、正解の出ない、目的地のない旅は老夫婦2人の体力と精神力を削り続けます。やがて性も根も尽き果てて、2人は今後の事について悩み始めました。
「……ここら辺が潮時じゃろうか。なぁ、おばあさん」
「そうじゃのう、どうしようかのう……」
どうやら、おばあさんの発言次第でこの旅は終わる雰囲気です。だからこそ、おばあさんも迂闊な事は言えないのでした。
ここまで探したのだし、もう少し探そう
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894369315
ここまで探したらもう十分、村に帰ろう
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894369644
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