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「おじいさん、一緒に赤いアレを探しましょう」

「いいのか?」

「だっておじいさん、こう言う時は昔から話を聞かないでしょう? だったら一緒に行きますよ」

「うう……。ワシはお前と一緒になれて良かったよ。有難う」


 おばあさんに認められたおじいさんは、涙を流して喜びました。こうして老夫婦2人は赤いアレを探す旅に出る決心をします。

 まず、一通りの旅の準備をするに当たって決めなければいけない事がありました。


「で、おじいさん、どこに行きますのじゃ?」

「それなんじゃがな、お前さんは山と川、どっちに行きたい?」


 いきなり行き先を問われたおばあさんは戸惑います。でもこれもおじいさんなりの愛情だと思い直したおばあさんは、行き先について顎に指を当てて考えました。



 ここは山かのう……

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894352816

 いや、川じゃな

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894353047

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