117

「川に行きましょう、おじいさん」

「分かった、川じゃな」


 こうして行き先も決まり、2人は準備を進めます。川に行くための準備をしっかり整えた2人は早速家を出ました。


「さあ、赤いアレを探して一儲けじゃ!」

「夢が広がりますね、おじいさん」


 こうして2人が赤いアレを探しながら歩いていると、行く手から犬と猿と雉がやってきます。3匹はおばあさんたちの前まで来ると、その中の猿がいきなり話しかけてきました。


「おじいさん、おばあさん、この辺りで桃太郎を見かけませんでしたか?」

「桃太郎? 知っとるかおばあさん?」

「いえ、知りませんねえ」

「そうですか、失礼しました」


 3匹は礼儀正しくペコリと頭を下げると、2人の前から去っていきます。その様子をおばあさん達は黙って見送りました。


「なぁ、これで良かったんかいのう……」


 このおじいさんの言葉に、おばあさんは考えます。



 これでいい

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894353079

 一緒に桃太郎を探す

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894353125

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る