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「あのぉ……河童さんはワシに何か用なのかえ?」

「おめぇさん、この先の川のほとりの村に行くのか?」

「そうじゃよ。ワシはあの村の者じゃけぇね」

「悪い事は言わん。やめとけ」


 河童は、おばあさんに村に戻らないようにと警告をします。突然そんな事を言われても、おばあさんが納得出来るはずもありません。なので、すぐに抗議しました。


「どうしてそんな事を言うんじゃ!」

「あの村はいま鬼に占領されておる……。鬼に見つかったらおしまいだぞ」

「な、なんじゃってー!」


 河童から聞かされた衝撃の事実に、おばあさんは目玉が飛び出るくらいに驚きました。鬼と言えば、妖怪の中でもとんでもないワルで有名です。地元の村がそんな鬼に好きなようにされていると聞いて、おばあさんは村で育った様々な思い出を思い起こします。

 大切な故郷の村を見過ごしていいのかと、心の中で葛藤が続きました。


「な、じゃから村には戻るなよ。忠告したぞ」

「河童さん有難うな。ワシは……」



 河童の忠告を無視して村に帰る

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894329672

 河童の忠告通り、村には戻らない

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894330184

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