「鬼のボス、お覚悟ォォォ！」

「何ィィィ！」

　おばあさんは鬼のボスに向かってチェーンソーを振りかぶります。このまま振り下ろせば、おばあさんの復讐も見事に果たせる事でしょう。鬼のボスはこの突然の予想外の攻撃に怯えきっています。

　もはやこの戦いの勝利は約束されたようなものでした。

　が――。

「う……っ！」

　おばあさんの死角に鬼の伏兵がいたのです。彼はおばあさんがチェーンソーを振り下ろそうとしたその瞬間を狙って、毒の吹き矢を打ち込んできました。毒矢はおばあさんの首を貫き、おばあさんはその場に倒れてしまいます。

　鬼の組織自体は反鬼連合の他のメンバーが健闘して、鬼達を殲滅させる事に成功します。鬼のボスも結局は倒されました。

　おばあさんは１人で組織を立ち上げ、鬼のボスに後一歩まで迫ったとして、伝説の存在として永遠に語り継がれたと言う事です。

（おしまい）

　伝説の存在となったおばあさんエンド　ＥＤ３０

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