「街は怖いのう。やっぱりワシは田舎が一番じゃ」

　街の怖さが骨身にしみたおじいさんは、すぐにここから出ていく事にしました。おじいさんは田舎者だったので、程々に人の住む田舎が一番だったのです。

　その後は特に何のトラブルもなく、おじいさんは街を出て地元へと向かいます。お金がないので徒歩の旅。その道中でおじいさんは白い犬に出会いました。しっぽがくるんと巻き上がっていて、表情もとても凛々しいお犬様です。

　おじいさんはこの犬を大層気に入りました。

　可愛いのでナデナデしよう

　好みの犬なのでじっくりと観察しよう

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