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「ワシはそんな怪しげなもの、飲まんぞい!」


 美女の勧めを拒否したおじいさんは、意味もなくふんぞり返ります。この態度に美女は憤慨。さっきまでのいやらしい笑顔はどこへやら、その表情は般若の顔に変貌していました。


「私の酒が飲めんと言うのかい! 無礼な! 牢屋に連れて行け!」

「え……?」


 おじいさんがその言葉に固まっていると、屈強なマッチョマンが2人やってきて、おじいさんを強引につれさっていきました。マッチョマンがマッチョすぎたので、おじいさんは抵抗しようにも全く身動きが取れません。


 そうして、おじいさんは美女の宣言通りに牢屋に収監されてしまったのでした。


「やあ、君も捕まったんだね」


 おじいさんが入れられた牢屋ですが、独房かと思っていたら先客がいたようです。おじいさんは声のした方に顔を向けました。そこにいたのはとても小さい一寸法師です。

 おじいさんは初めて見るその小さな人を見て大層驚きました。


「お前さん……こまいのう……」

「よく言われるよ。どうじゃ、お主、ワシを助けてはくれぬか?」


 一寸法師は会ったばかりのおじいさんに助けを求めてきました。おじいさんはいきなりのこのお願いに困ってしまいます。



 よし、助けよう

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894168092

 いや何言ってんの? 助ける義理はないね

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894236402

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