「逃げるんじゃよォ～ッ！」

　女の子にすっかり怯えたおじいさんは一目散に逃げ出します。この子と関わってしまうと何か悪い事が起こると言う予感がギュンギュンしていたのです。

　おじいさんは必死で走りました。走って走って走りまくったのです。ある程度まで走ったところで振り返ると、女の子の姿は見えなくなっていました。

「やっとまけたかの？」

「何が？」

　おじいさんが安心したところで前を向くと、そこには振り切ったはずの女の子がいたのです。そこでおじいさんは、また大層驚いてしまいました。

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