4.伯父と甥

 

 午後六時過ぎ。ロビー。



 「……さて。駅に着くまでの間に、どんだけ濡れるかな」

 会社の前の通りに生えている街路樹が雨風に激しく揺さぶられている様をガラス越しに見ながら、ため息混じりに呟く。


 大方、こうなるだろうとは予想していたが、帰宅時間になっても天候は変わらず悪いままだった。というか、朝よりもひどくなっている。雨はともかく、風は確実に勢力を増している。電車がまだ動いているのが、奇跡のようだ。このまま嵐が収まらなければ、きっとその内今日の運行も停まってしまうのだろうが。

 要は、時間の問題ということだ。あまり悠長にもしていられない。


 仕方ない。そろそろ出るか。


 「お前とは一年半の付き合いだが、駅まで無事に運んでやれる保証はなさそうだ。悪く思うな」

 「トモくん、どうして一人で傘に話しかけてるんだい?」


 覚悟を決めて社外へ向かおうとした時、背後から心底、不思議そうな声が聞こえた。


 聞き覚えのある……というか、ほぼ毎日耳にしている声だ。

 確認するまでもないが、俺は声の主の方を振り返る。


 「……見てたんですか、

 「うん。しっかりとねぇ。トモくんは昔から、物に話しかける癖があったっけ。小さい頃はよく瑠衣ちゃんに付き合わされて、お人形さんごっこをしてたから、その名残なのかな」

 「そんな大昔のこと、こんな場所で思い出さないで下さい……! というか、会社でははやめて下さいってば……」


 悲痛な、叫びにも似た声を出す俺に対して、相手は呑気に笑顔を浮かべている。


 細められた目元には既に笑い皴が刻まれており、優しそうな風貌と相まって、いかにも〝いい男〟という印象を周りに与える。背丈は俺よりも低いが、その分、肩幅が広くてガタイがいい。組み手をしても、相手を瞬殺してしまいそうな強さを感じる体つきだ。実際、この人は強い。


 「ごめんごめん。家でも顔を合わせるものだから混同して、ついプライベートな呼び方をしてしまったよ」


 あははーと、悪びれもせずに微笑む紳士。

 彼―――東海林一太郎しょうじかずたろうは、俺の母の兄であり、すなわち俺の伯父さんだ。


 まあ、彼がくだけた呼び方で俺に声をかけるのは、これが初めてではない。

 勤め先が同じな上に、住んでいる家も同じなのだから。

 俺だって、間違えて呼んでしまったことが一度や二度はある。だから相手にも強く言えない、のだが……。


 伯父さんの方はともかく、社内の人目につく場所では絶対に間違えた呼び方をしてはいけないのだ。


 俺の方は。


 「社長。お車の用意が出来ましたが――」

 会社の裏口の方からこちらへ歩いてきた男性が、声をかける。

 伯父さんに向かって。


 「これはこれは、甥御おいごさんとご一緒でしたか」

 黒縁の眼鏡をかけた、いかにも実直そうな雰囲気の男性がわずかばかり意外そうに言い、首をかしげる。


 「須藤すどうくん。彼ったら、面白いんだから。さっき、持ってるビニール傘に向かって話しかけてたんだよ。格好良く、〝悪く思うな〟って」


 「お願いですから、渋い声で俺の言ったこと真似するのやめて下さい」

 というか、面白かったからといって、他人へ勝手に話さないでくれ。見られていたことを知っただけでも、俺は死ぬほど恥ずかしい思いをしているというのに。


 「伴也さん……。何か、お辛いことでもあったのですか……?」

 「須藤さん。何もないですからっ。だからそんな、憐れむような目で見ないで下さい。本当に、ちょっとふざけただけなんです……」


 伯父さ……、社長の秘書であり右腕の須藤さんは、本気で心配そうな視線を俺に向けてきた。日々の業務に加え、彼は社長の送り迎えまで毎日こなしている。自宅から社長宅まではかなり距離があるのに、文句を言う所か顔色一つ変えず朝は早くに迎えに来て、夜もどれだけ遅くなろうとも社長をしっかりと自宅に送り届けてから帰宅するのだ。大変な分、ちゃんと手当は出ているのだろうが、須藤さんのそんな従順な姿勢を見ていると同じ会社員として頭が下がる。


 「あの台詞から察するにトモく……、秋崎くんはこれからこの嵐の中、いつも通り電車で帰ろうとしていたのかな?」

 「え、ええ……。いつ電車が停まってしまうか分からないので、駅まで走って行こうかと思っていた所です」

 「水臭いなぁ。そういうことなら、私に一声かけてくれればいいのに」

 「は、はぁ……?」


 声をかけた所で、どうなるというのだ。会社の社長には、悪天候や自然災害を収めたり出来るような何か特別な権限や能力でもあるのか。


 いまいち言葉の意味が分からず曖昧に苦笑していると、社長は次に穏やかな笑みを見せ、俺を手招いた。


 「私と一緒に来なさい。二人まとめて、須藤くんに送ってもらえばいいよ」

 「い、いやぁ……さすがにそれは、まずいんじゃあ……」


 「でも、須藤くんは歓迎してくれるよね?」

 「もちろんです。お二人とも目的地は同じなのですからその方が効率的ですし、伴也さんも時間と体力を消耗しなくて済みますから。雨に濡れて、風邪などをひかれては元も子もありませんし。社長もその辺りを考慮なされているのでしょう」


 「えーっと……、お気遣い頂き大変恐縮なのですが、社長ともあらせられる方と俺のような一般社員が同じ車で送って頂く訳にはいきません。よって、俺はいつも通り電車で帰ろうかと」

 「うん? 何か勘違いしているみたいだけど、これはもう既に決定したことだよ。――さあ、分かったらついておいで。一緒に帰ろう」


 いつも通りの穏やかな物腰で彼は言ってのけたが、声には明らかな鋭さが宿っていた。笑顔なのに、何故だか重圧を感じるような……。


 ……なるほど。これは〝提案〟ではなく、あくまで〝命令〟ということか……。


 他でもない、社長にそう言われちゃあ、俺は従うしかないって訳だ。


 「……はぁ、まあ……そこまでおっしゃるなら……」

 「うんうん。こういう時くらいは、私を頼って欲しいからね。じゃ、行こうか。須藤くん、よろしく頼むね」

 「はい」


 あなたを頼ろうにも、立場的に頼りづらいでしょうよ。


 俺が社長の甥っ子だなんて事実、須藤さん以外は誰も知らないのだし、これからもなるべく知られたくはない。名字が違うから、下手に馴れ馴れしくさえしていなければ周囲に悟られることもないはずなのだ。


 だから、同じ車に乗り込む所なんて、他の社員に見られる訳にはいかない。絶対に。


 俺は須藤さんの車に乗り込む直前まで、常に周りを気にし視線を配った。うちの会社は基本、残業することを良しとしていないので、この時間まで残っている社員は少ない。こういった会社の方針を決めたのは、他でもない、今俺の隣りの座席に座って一人で楽しそうに微笑んでいる、この人なのである。


 「いやぁ。それにしても、君とこうして一緒に家へ帰るなんて、久し振りだねぇ。というより、初めてじゃないかい?」


 「そ、そうっすね……」

 横目で伯父さんを見やりながら、俺はぎこちなく答える。


 裏口から会社を後にするまでたったの二分足らずだったが、その間、ずっと気を張っていたせいかまだ身体が強張っている。


 己を落ち着かせようと座席に背中を預けると、疲れがどっと押し寄せてきた。


 「今度から、嵐の日には遠慮なく私……というより須藤くんを頼ってよ。ねえ、須藤くん」


 「ええ。一人を送るも、二人を送るも、同じですからね」

 運転しながら、須藤さんが答える。


 ……この人たち、危機感というものがまるでないな。


 社長の甥が勤務しているというのがばれて、俺が他の社員から距離を置かれたりいじめられたりする、などという未来が見えないのだろうか。俺には見える、はっきりくっきりと。


 まあ、一般社員の俺が社長である伯父に会う機会なんてそうそうないが。社内ですれ違うことすら、まれだしな。


 社長ともなれば、毎日それなりに忙しいはずだ。現に、昨日まで沖縄に出張していた訳だし。あ、そういえばまだお土産をもらっていないな。いつも出張で何処かへ行く度にその土地の名物を買ってきてくれる伯父さんだが、今回はお土産を選ぶ時間がなかったのだろうか。現地は、今のような嵐が連日続いていたようだし。


 「あ! そうそう、トモくんたちに沖縄土産を渡すのを忘れていたね」

 「こちらですね」


 信号で一時停止していると、思い出したように伯父さんが言った。まるで俺の考えを見透かしたかのようなタイミングだ。

 運転席にいる須藤さんはそれを聞き逃さない。ブレーキを踏みながら助手席へ手を伸ばし、白い小振りの紙袋を後部座席にいる伯父さんへ確実に手渡す。


 「ありがとう。――はい、これ。沖縄名物、シーサーの置物だよ」


 「ああ……、ありがとうございます」


 「こらこら、あからさまに嬉しくなさそうにしないの。ちゃんと君の好きな甘いお菓子も買ってきてあるからさ。後で瑠衣ちゃんたちのと分けて渡すから、楽しみにしててね」

 「有り難く、頂きます」

 「出来ればシーサーも有り難がって欲しいな……。これから我が家の守り神になってくれるんだから」

 「……まさか、姉貴とおふくろにも同じものを買ってきた訳じゃないですよね……?」

 「二人には、染め物のハンカチを選んできたよ。沖縄に古くから伝わる、伝統工芸なんだって」


 三人とも同じ置物をプレゼントされなくて良かった。うちでは、伯父さんが置物を買ってきてくれた時には律義に飾るようにしているので、もう既に家の一角が置物に占領されつつある。玄関なんて、伯父さんが昔何処からかもらってきたアンモナイトの化石を筆頭に、北海道の木彫りのクマやら会津の赤べこやら飛騨高山のやらでごった返していて、必要以上に賑やかになってしまっている。会社の長の自宅、ともなればだだっ広くて整理整頓されている部屋の光景を誰もが思い浮かべるだろうが、俺の隣りにいる社長の家はそれほど豪勢な造りでもなければ家庭内の雰囲気も実にのんびりとしている。しかも、一家の大黒柱もその妹も片づけが苦手ときた。そのためか、家の中は物が多い。俺と姉貴が定期的に掃除をしてはいるものの、少し放っておけば我が家はあっという間にごみ屋敷と化すだろう。


 今もらったシーサーは、せっかくだから自室に飾るとしよう。本音を言えば、俺へのお土産もハンカチにして欲しかったが。後でお披露目されるであろうお菓子の方に期待しよう。〝紅芋タルト〟だったら嬉しいな。〝サーターアンダギー〟も捨て難い。


 「そういえば、昼間の停電にはびっくりしたね。会社を起ち上げてからずいぶんと経つけれど、すぐ近くに雷が落ちたのは初めてだったよ。あんなに凄まじい音がするものなんだね」


 「俺のいた階では、稲光もすごかったですよ。一瞬、窓の外が真っ白に見えました」

 「ああ。君の勤務する階には丁度、雷が落ちた方角に面して窓があったっけ」

 「はい。雷が落ちてすぐに停電になったので、フロア中が軽いパニック状態でしたよ。発電機のおかげで、入力途中だったパソコンのデータもなんとか守られましたけど」

 「うん。やっぱり、非常時に備えて色々と用意しておくものだね。それにしては、発電機が始動するまでに時間がかかっていたみたいだったけど」


 「その辺は今後、避難訓練の時にでも手順を確認した方がいいかもしれませんね。社長?」


 「そうだね……。またいつ落雷が起こらないとも限らないし、検討するよ」


 得田と違って、この人は他人の意見を尊重してくれるから有り難い。いや、天下の社長を得田あいつなんかと比べるのは失礼か。


 その得田が落雷のあった直後「パソコンが動かなくなった」などと一人で騒いでいた件だが、結論から言って大した事象でもなかった。電力の供給が妨げられたパソコンは自動的に省電力モードとなり、普段よりデイスプレイの明るさが抑えられる設定になっている。加えて、得田の使っているワイヤレスマウスの電池が切れかかっていたという偶然が重なり、カーソルの動作がカクついたり遅くなったように見えたらしい。落雷が原因でパソコンがぶっ壊れた訳ではなかったのだ。


 今日の一件で壊れたのは、配線カバーだけだった。後に中の配線も確認してみたが、無傷であった。宇佐見さんが泣きやんで落ち着いてくれたことの次に安堵した。もし線が傷ついていたら、また俺が彼女をなぐさめる役目を負わされていたかもしれない。


 ……にしても、本当に色々なことが起きた一日だったな。


 肉体労働なんて日頃からほとんどしていないが、今日は精神的に疲れた。思わず、深々としたため息が口から零れる。


 「……ん。トモくん、なんだかお疲れのようだね」

 「その呼び方は……、ああ……もう社内じゃないから大丈夫か」

 「どうしたの? 雷の件で、何かトラブルでもあったのかい?」

 「いや……、特に、トラブルって訳でもないんですけど。ちょっと、慣れないことをしたせいで疲れたというか」

 「へぇ……。普段は弱音を吐かない君があからさまに疲労を滲ませるなんて、珍しいよね。何があったのか気になるなぁ」

 「話しませんよ? ……というか、あなたに話すほど大した出来事でもないですし」


 「ならいいけど、何か悩みごとがあるなら、遠慮なく私に相談してね。部下の話をよく聞いて一緒に改善点を見つけるのも、社長としての役目だと私は思っているから」

 人生相談でも喜んで応じるよ、と付け加えた彼の顔は、何処か無邪気な色をたたえている。ついさっきまで、いかにも会社の経営者といった風貌を覗かせていたのに、一瞬にしてそれが掻き消えた。


 今は勤務から解放されている時間だとはいえ、あまりにもとしすぎやしませんか。さすがに、社内にいる間はこんな呑気にもしていないだろうけど。仕事中の伯父さんを見ることはあまりないから分からないが、きっと今俺に見せているのとは比べものにならないくらいに真剣な表情を浮かべていることだろう。心の中で何を考えているかは、ともかくとして。

 部下思いであり家族思いの伯父さんのことだから、俺が何か相談を持ちかけても親身になって接してくれるだろう。今度何かあればそうさせてもらいます、と俺は軽い会釈と共にそう伯父さんへ伝えた。


 この人ならば、他人との接し方・付き合い方を心得ているだろうから、宇佐見さんへの対応で今日以上に困ることがあれば相談するのもいいかもしれない。


 ……そういえば、宇佐見さんが妹さんにもらったという大切な傘は、無事に自宅の傘立てへと戻れたのだろうか。


 俺は帰り際に交わした宇佐見さんとの会話を思い出す。


 『―――宇佐見さん。お母さんは迎えに来られそうですか?』

 『あっ、はい。もう、近くまで車で来てくれているみたい……です』

 『そうですか、それなら良かったです。外、朝よりも天気悪くなってるみたいなんで、気をつけて帰ってくださいね』

 『は、い……。お、お疲れ様でした……!』

 『お疲れ様です』


 大方、こんな風に短くて、何気ない会話だった。


 宇佐見さんが経理課を後にして、俺も数分遅れてそれに続き、ロビーで社長に見られたくない所を見られて赤っ恥をかき、今に至る。なので宇佐見さんが会社を出る所までは見ていない。


 あの小柄な身で外のこの嵐に立ち向かう姿なんて、ちっとも想像出来ないんだが。ちゃんと家族の待つ車まで辿り着けたのだろうか。さすがに俺が朝、思わず想像してしまったように彼女自身が吹き飛ばされる……なんて事態にはならなかっただろうが。人間が吹き飛ぶような強風なんざ、数年前に日本列島を直撃したあの台風だけではまだ足りないくらいだろう。


 宇佐見さんも彼女のお気に入りの傘も、無事に家まで帰れてるといいな。


 きっと彼女も、今日一日で色々なことを経験して疲れたに違いない。ひょっとしたら、その疲労は今の俺以上のものかもしれない。


 このままじゃ、また何かミスしちゃうって毎日、会社ここへ来る度、不安で仕方なかったんです――


 暗がりの中で吐露された宇佐見さんの本音。


 あの人が毎日そんなに不安な気持ちで職場に来ていたなんて、知らなかった。


 いや、常に困ったような素振りをしているから、それに惑わされて気づけなかったのか。今日を除いた勤務日の四日間だけで、彼女は一体どれほどの不安を毎日胸に溜め込んでいったのか。それを俺に計り知ることは不可能だ。

 けれど今後のこと、明日からのことはいくらだって知ることが出来るし、良い方へ変えることだって出来る。

 暗い給湯室で急に話を切り出された時は戸惑ったが、宇佐見さんが正直な気持ちを話してくれて、結果的には良かったと思う。誰にも相談出来ずにあと何日か過ごしていたら、また別のきっかけで彼女の心は逃げることを選択してしまっただろう。今日よりもひどい展開になった可能性だってある。

 慣れない環境に置かれて不安なのだと分かってさえいれば、それは俺にとって心強い情報でもあるのだ。今後のフォローの仕方を考える糧に出来るからな。


 「社長。ラジオのニュースを流してもよろしいでしょうか」


 「どうぞ。私も丁度、聞きたいと思っていた所だったんだ。須藤くんは時々、エスパーみたいだよね」

 「社長自ら口に出されずとも求められていることをこなすのが、秘書である私の務めの一つですから」

 「それでこそ、私の自慢の秘書だよ。世界中の社長秘書を集めて競い合う大会なんかがあれば、須藤くんは上位入賞出来そうだよね」


 「……少なくとも、ではいい線いきそうですね」


 須藤さん、頼まれれば断れないタイプの人だしなぁ……。ある意味その苦労性の部分を買われて秘書を任されているとも言えよう。


 仕事外でもこんなに和やかに会話している二人を見ていると、お互いに心から信頼し合っているとよく分かる。時々、休日に一緒に釣りをしに行ったりするくらいには仲もいいようだ。プライベートな時間まで共にする社長と秘書も珍しいんじゃなかろうか。


 やっぱり、共通の話題や趣味がある相手とは距離を縮めやすいのか。


 宇佐見さんの以前の職場が図書館だったなんて、俺としては知れて嬉しい事実だった。嬉しい誤算、とでも言うべきか。


 嬉しかったと言えば、もう一つ。


 宇佐見さんが初めて俺に笑いかけてくれて。


 その時の光景が、頭の中で容易く思い起こされる。それくらい、自分にとって印象強い出来事だった、ということだろう。


 あの笑顔をまた向けてもらえるように。


 そしてもう二度と不安な気持ちでいっぱいにさせないように。俺には何が出来るんだろう。


 考えながら、車窓へ寄り添うように軽く額をつける。

 少しだけ冷たくて、気持ちいい。

 窓の外についた雨粒、そこに街の灯りが映り込んでやけにきらきらとまばゆく見えた。


 明日は、風のないもっと穏やかな雨の日だといいな。

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