色んなSF映画とかを見ていると、こういうアンドロイドの犯罪に関して思う所が出てきたりします。
命令されたからやったとか、アンドロイドが自分の意思でやったとか、色々と理由があって、作者によって変わるのは、創作だからこその楽しさがありますよね。
プログラムに従って…ていう話も、人間みたいに1から教えて行けば、ちゃんとした感情になっていくと思っている派です。
人間だって、こういう時は悲しくて、こういう時は興奮して…と経験を重ねた上で感情とかが構築されていくわけですし。
憎悪、憎しみがあるとはいえ、主人公のアンドロイドに感情はない…という言葉には、どこか寂しさを感じます。
逆に、そんな主人公が今後アンドロイドに対して、どう評価が変わっていくのかは、気になる所ですけどね。
カクヨムで作品を見てるとどうにも一人称で文章も短く、作者としては書きやすいし読者としてはさっと読むには適してるけど深みが感じられない作品が目立つと感じていました。 それはそれで面白い作品もあるし何作品かは自分も読んでいますが川上稔や平井和正と言った作家を好む自分としてはやはり物足りなさを感じて仕方ないのが本音です。
そんな中で細やかな描写で綴られるこの作品は読んでて非常に好みで勉強になるしとてもいい作品だと感じました。 情景やキャラクターの心象が読みながら浮かんできて読書の楽しみを感じさせてくれます。
時間のある時にじっくり楽しみたいし大事に続けてもらいたいお気に入りの作品になりました。
同じように感じる人にはぜひ一読をお薦めした一作です。