第三十二話 生首
新宿の繁華街。男がそのビルの裏道を通った際、道の真ん中に生首が転がっていた……。
男は事件かと思い混乱したが、誰もそれに気付く様子がない。改めて見れば周囲には血の跡も見当らない。
『これは知らぬ振りをした方が良い』と直感した男は目を逸らし通り過ぎることにした。
だが……次に同じ場所通った時、生首の数が三つに増えていた。しかも一つは一目で判る外国人。これも素知らぬ顔で通り過ぎる。
最後に生首を見た時、増えた首の中に見覚えのある顔があった。それはこの辺りでヤクザと揉めた風俗店の店長の顔だった……。
その店長は数日前から行方不明で未だに見付かっていない。
男に何故生首が見えたかは分からない。だが、男は二度とその通りに近付くことはなかったという……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます