第十四話 学校の怪談


 何処の学校にも伝わる怪談奇談の類い。そんな中でも特に変わった怪談のある学校が存在する。



 某県、市立小学校──。そこには在り来たりな七不思議の中に一つ変わったものが存在した。



 『校長室の隅に一枚だけ色の違う床板がある。中には古い将棋盤があり、それを使って対局し負けた者は死ぬ』


 という具体的なもの。


 興味を持った生徒の一人が掃除を理由に忍び込み床を確認したところ、確かにカーペットの下に一枚だけ色の違う床板があった。


 床板の下にはコンクリートの蓋。重い蓋を外した生徒は、本当に将棋盤を発見してしまった……。


 しかし、生徒は結局怖くなり将棋を指さなかったと言う。



 それから数日後……街は大規模な自然災害に見舞われ小学校の生徒が幾人か犠牲になった。その中には将棋を見付けた生徒の同級生も含まれていたそうだ。


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