第23話 ※



本作品は一部性的描写が含まれている可能性がございます。



すみません。



今回は少し背後を気にしつつ閲覧していただきますようお願いします。



バスとか電車とか家族の前とかはやめてくださいまし。




        ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






「……………。」



もう一度布団をかぶる。



「隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように、隣の男が消えていますように…………。」



10回ほど唱えてそ~っと布団越しに覗いてみる。



「……………。」



消えていない~~~~!


こうしている場合じゃない…とにかく着替えないとっ……!


俺は男と壁にサンドイッチされる様な形で寝ていた。


探していた服は床に脱ぎ散らかされ落ちている。


服を取るべく隣の男を起こさないように跨いで、


そっとベッドから降りた…




…つもりだった。



「えぁ…っ…!」



ガクガクと腰に力が入らず膝から崩れ思いっきり男を踏みつける!


ドターンッ!!と俺は無様に床まで頭から転げ落ちた。



「っ!………ててっっ!!」


「わっ!なっ!なに?!」



当然、大きな物音と踏まれた事で隣の男が起き上がる。



「先生!大丈夫ですか!?」


「!!!」



先生…って…………


ザーーーッ!!と全身の血の気が引く。


足腰に力が入らなくて動けないのもあるが 怖くて振り向く事が出来ない。



この声は………





中島だ。




さっきからあった違和感はこのかすかに香るシトラスだったんだ。


背後から中島の腕が伸びて助け起こしてくれた。


背中から伝わる中島の肌の感触に全身が硬直する。



「怪我してませんか?」


「…あ…うん……」



俺は生徒を襲ったのか!?



どうしよう…どうしよう…どうしよう……!!


昨日、中島は早く帰ったはずなのに、


なんでここにいるんだ???


なんでこんなことになっているんだ????



一生懸命考えるが、何も出てこない。




肩越しに中島が顔を覗きこんだ。



「先生? ベッドに行きましょう。」


「ふわっ!!」



急にお姫様抱っこするものだから、落ちまいと中島の首に抱きついた。



「先生、可愛い❤」


「か…?」



俺は可愛くないっ!不可抗力だっつーの!


優しくベッドに座らせると 俺の顎を持ち上げ優しいキスを繰り返す。



「んっ、ンはぁっ、ちょっと……」


「…んっ……好きです……先生……好きっ………」


言葉は少しずつ減っていき……やがて口接音しか聞こえなくなる。


キスの合間に愛の言葉を紡ぎ、抵抗していた俺の力をそいでいく。


中島の舌は唇をなぞり開けてくれとノックして次々に開けさせて俺の舌まで辿り着いた。



「…………んくっ…んふっ………んんぅ……」



とろっとろに溶けてしまいそうな長いキスで身体の奥がうずき初めた頃に ようやく唇は解放された。



「はあ、はあ、はあ…」



酸素の足りなくなった頭はぽーっとしてて、朝日に照らされている色っぽい中島を見ていた。


頭の中がふわふわして、胸はドキドキときめいている。



これ夢なのかな


でもキスが超リアルなんだけど


現実なのかな


いいや 多分 夢なんだろうな。


だって俺の家に:中島(せいと)がいるわけない。



ん?



それなら なんでこんな夢を見ているんだろう……?



あー! そういえば、昨夜7チャンネルのコメンテーター『花めぐ』さんが言ってたな。



『先生ーー♡辛い恋を忘れるには……新しい…恋…だよ♡(๑˃̵ᴗ˂̵)ニヤリ♡』って。



多分、TVで観たコメントが頭に残っていて俺にこんな夢を見させているんだ。




「だから、こんなことしても…」



両手で思い切り頬を叩くと「パン」といい音がなる。



「先生っ!何しているんですかっ!」



痛さと衝撃で目の前がチカチカして思わず涙ぐむ。



「っつつ………え?……………夢じゃない!」



ふわふわしていた頭の中が一気に正気に戻った。


やっぱりこれは現実!?


必死に昨夜の記憶を探るが、どうしてもビールを買って飲んだ先が全く思い出せない。


わーっ!!たとえ酔っていたとしてもこんなことあるか?普通!?


何やってんだよ!俺はっ!


頭を抱えて一人大反省会を開いている所に中島が俺に触れてきた。



「先生、なんで叩いたんですか?ほっぺた見せてください」


「わあっ、だっ、だいじょうはぶ、です。はい。」


「かなり赤いですよ。」


「これはいいから、早く服を着てくれ。」



中島が裸だと目のやり場に困る。


俺も裸のままじゃ落ち着かない。


服を取りたいが、またさっきみたいに転げ落ちるのは目に見えている。


床に落ちている服は諦め、仕方なく手近にあった布団を体に巻き付けた。



ああああああああ!!


この状況をどうしたらいいんだ!!!!!

 

 

 



 

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こんにちは yao です。


ちょっと、世の中が「コロナウイルス」とか「トイレットペーパー」とかで騒いでいて


私も落ち着かなくて J・GARDENの原稿が進みません。


今年花粉症デビューしてしまって、マスクとティッシュを探しにさすらってます。




こちらの作品は一応完結しているのですが、加筆修正しながらの掲載しています。


落ち着いたらまた再開させていただきます。


しばらくお待ち下さい。m(_ _)m

 

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【BL】恋人のしるし yao @yao2020

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