第50話 番外編 船ってどれくらいお金がかかるの?その一

地獄のFマーリナから脱出した私は津屋崎スズキマリーナをとりあえずの母港にすることとなった。船の係留にはお金がかかる。


福岡の一般的な係留費用は1フィートあたり年間1万円と考えておけば間違いないだろう。22フィートだと年間22万円(税別)。また、上架してあるのならば一度の上げ下ろしにおおよそ5000円(税別)程度必要である。月に5回釣りに行くならこれだけでも2万円ほどかかる計算だ。


私は公共の施設に停泊させてもらっているので年間7万円ほど。上架料はもちろんなし。


次にガソリン代。これは船によってまちまちではあるが一回の釣行で50から100リッターのガソリンなり軽油が必要だという人が多い。つまり一回あたり1万から2万円程度はかかるだろう。私の船は小さいので一回当たり25リッター使えばお釣りが来るのでとても助かっている。


船にも車検がある。船検といって三年毎に本検査と中間検査が必要だ。私の船の場合本検査と中間検査で25000円ほどである。


保険にも入った方がよいと思う。万が一、他人の船や船具、同乗者にけがを負わせてしまった場合の保険が年に25000円程度。


次に、海の上で身動きが取れなくなった場合の保険と言うのもある。BANといって互助会のようなものだが電話一本でレスキューしてくれるらしい。わたしはこれにははいっていない。


上記を積算してみる。


一般的なマリーナに上架して、月に4回釣りに行くとしてみる。


マリーナ代 220000円

上架代   12×4×5000円=240000円

ガソリン代 12×4×15000円=720000円

検査費   6000円

保険    25000円

合計    1210000円


年間、なにもトラブルがないとして120万円ほどかかる計算になる。これ以外に船底塗装とかメンテ費用がかかるのでごく一般的には150万円ほどかかるとかんがえたらいいかと思う。これにみあった喜びや楽しみが得られるのかどうか、というのを考える人なら、まあ、船なんか買わないほうがましです。はははは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

釣り好きの俺が思い付きでプレジャーボートを買ってみたら地獄が待っていた。 @tokunagakei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ