第136話 一行怪談136
「愛する人と一つになりたい」と項垂れていた同僚が、自身の母親の遺灰を腹いっぱいに詰め込んだ遺体で発見された。
ホルマリン漬けの姉の生首は、かつて姉が恋い焦がれた男の話を聞くと、今でも頬を赤く染める。
理科室の骸骨は校長先生という噂が流れているが、正確には校長先生が殺した校長先生の息子のものだ。
とうとう発狂した妻がしきりに娘の名を叫ぶので、娘が眠る山に妻を埋める段取りを考えなくてはならない。
なぜかシャワールームからカチャカチャと食器がぶつかる音が響きますが、それ以外に問題はありませんので安心してお使いください。
コウイチと名乗る緑のキャップを被った少年は、迷子のふりをした化け物ですので、彼の後をついて行ってはなりません。
スキップできないCMが流れて、かれこれ三十分以上は経っている。
私がトイレにこもっている時に部屋をパタパタと走り回る音が聞こえるが、大家からその時に声を発してはいけないと言われているので、好奇心をぐっとこらえてトイレを済ます。
父の携帯の待ち受けが知らない女が血まみれで床に倒れている写真だったので、警察に相談するか否か。
暑さでぐったりしている夫に、イエティにはやはり日本の暑さは厳しいのだなと、エアコンの温度を下げた。
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