第121話 一行怪談121
昼間の公園で赤いキャップを被ったヒロト君と名乗る男の子と遊んではいけない。
ふざけて窓をノックすると、赤子ほどの大きさの真っ赤な手形が浮かび上がった。
エレベーターが五階で十分以上停止している時は、階段を使わなければならない。
飛行船の側面に男の苦悶の表情が浮かんでいるが、誰も気にしようとしない。
父の竹刀に赤い模様が浮かぶ時、町で浮浪者の撲殺体が発見される。
弟の頭が突然爆発したが、いつものように新しい頭が生えるので誰も気にしない。
兄の調子が悪いので、兄の腹を開いてズレていた内臓の位置を元に戻す。
姉は時々死んだ彼氏の名前を呼ぶが、その度に肉塊が現れるのは勘弁してほしい。
スーパーで人面魚の刺身が売られている。
近所の足立さんの番犬のポチは、今年で六十歳を迎える。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます