第97話 一行怪談97
友人の首に巻き付いている、死んだ姉の顔をした黒い蛇。
猫が毛玉と共に吐き出したのは、数cmほどの潰れた小人の肉塊。
一日中生活音が絶えない、誰もいない隣の空き家。
雪かきの最中に見つけたのは、氷漬けになった下半身が蛇の男性。
盲目の画家が描いた悪魔の絵は、教会にある天使の像と瓜二つ。
烏が私の家の前の電線に一匹だけ止まる日は、家の誰かが怪我をする日。
最近はタピオカよりも、蛙の目玉を入れた飲み物が流行っています。
この時期に窓に浮かぶ結露は、苦悶に満ちた男の顔の形になる。
祖父の家の急須にお湯を入れると、必ず濁った赤褐色の液体に変わる。
近所の川にはこの時期、白装束を纏った女が何人も流れてくる。
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