最近私が思うこと

 先日、何故そんなに落ち着いていられるのかと聞かれた。私も初めからこんなに落ち着いていたわけではないし、実際には今でも不安や心配にのみこまれ"なんで⁈""

どうして⁈"と叫びたくなる時はある。

 不登校が始まった頃には子ども達に対して疑問と怒りの感情をぶつけていたし、自分を哀れみ嘆き悲しんでばかりいた。

 しかし、知識や情報を本やネットや人から得て、怒りや悲しみという感情はカウンセリングや友人に吐き出して、少しづつ落ち着く事ができるようになった。

 そして今ある私は、色々な人々や物のおかげだなぁと思うし、不登校の親となったのも自分を成長させる大切な経験だったのだと思える。

 そう思うと、私が子どもの頃に経験したイジメも、自分が進路を選ぶ上での母親との確執も、看護師としては辛かった手術室での勤務も、全ては子どもの不登校を乗り越えるために必要な過程プロセスだったのだと思えるし、最近の三男の不登校も、いつか彼が彼らしくいられる人生を見つけるための必要な過程プロセスなのだろうと思える。

 

 最近、同居している姑の認知症が少しづつ進んでいるような気がする。デイサービスにでも行けば脳への良い刺激になると思い、姑に勧めてみるのだが、行こうとはしない。

 子ども達の不登校の経験がなければ、私は「あなたの為なのに!」「なんでいかない⁈」と怒りと不満をぶつけてしまっていただろう。でも、これまでの経験があるから、不登校を経験して、人とのコミュニケーションのあり方や、物事が上手くいかない時の心の持ち方を学んだから、ジッと落ち着いて"どうしたものか?"と考える事ができるし、"そのうちなんとかなるさ"と落ち着いて構える事ができる。


 まだまだこの先に何がおこるか分からない。けれど、"大丈夫なんとかなる"と思っていられるし、今日も笑って過ごして行こうと思う。

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不登校だった息子たちの今 2020 @yadatamared8304

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