第18話 主人公に喜怒哀楽の花束を持たせる。

 主人公に喜怒哀楽の花束を持たせる。

 主人公が怒ったら、次の展開で読者を喜ばせたり、思いっきり読者を泣かせたり、主人公が泣いたら、次の展開で読者を思いっきり笑わせるのが鉄則です。


 前の記事にも書きましたが、読者に与える感情の波は、ジェットコースターのように高いところから始まり、主人公を奈落の底に突き落とし、そしてもう一度、頂点に返り咲いてこそ醍醐味があります。


 この感情の波が高く、高低差があり、左にうねり、右にうねり、紆余曲折するほど、物語に深みと幅を与えると言います。


 時に娯楽向けの快楽だけを目的とした小説を書く作家もいますが、それはそれでいいとしても、私的には読後に何も残らないようでは、小説を書く意味がないように思います。


 快楽を与えるだけの官能小説が決して悪いとは言いません。

 でもそれだけが目的だとしたら、作家として寂しい限りではありませんか?


 もっと伝えること、読者に訴えることが山ほどあるように思いますが、みなさん、どう思われますか?


 ポルノ小説でも、その中で主人公を通して人生を感じさせることは十分できますし、人生の紆余曲折、喜怒哀楽、哀愁を漂わせることも小説の中ではいとも簡単にできます。


 花に嵐のたとえもあるさ、サヨナラだけが人生だ。

 そう書物の中で綴ったのは太宰治です。

 花で嵐を表現することも創作の世界では可能なのです。 


 20代の作家、30代の作家が、快楽を目的とした小説に没頭するのなら、それはそれで否定しませんが、40代、50代になり、人生の酸いも甘いも噛み分けた大の大人が、人前で性の喜びしか語れるものがないとしたら、それは少し、人間として欠陥があるのかなと思います。


 主人公にはジェットコースターのような喜怒哀楽の波、感情の高低差を是非、体験させてください。ここまでお読み頂き、ありがとうございました。


 よかったらレビュー、感想、お願い致しますね。

 私は、そうは思わない、そういう否定的な意見も大歓迎です。


 みなさまに、ささやかですが暖かい、素敵なプレゼントが届けられますように。

 そして心が愛で満たされますように。

 心に勇気が湧くことを願って~ALWAYS

                    婆雨まう、プレゼンツ!!

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