第53話 「読まれるための努力」の大事さ
この連載も50話を越しましたので、改めて言います。
「これを読んで下さっている方の小説が読まれないのは『内容』の問題ではありません。『宣伝力』の問題です」
応援やレビューを下さる方の小説を拝見させていただいてるのですが、皆さん自分のような小話・散文ではなく、しっかりとした物語を書かれていらっしゃいます。
何十話も、何作も書いてらっしゃる方も少なくないです。
もうそれだけ書けてるのですから『書き方』や『内容』より『宣伝力』を考えたほうがいいと思うのです。
大事なのは「読まれるための努力」です。
今日、オンラインイベントに行ったんです。
そこで感じたのは「人気のあるサークルさんは読まれるための努力をいろいろしてらっしゃる」ということです。
例えばサークルカットやお品書きをしっかり書いている。
無料サンプルが見られるようにしてある。
無料配布のペーパーを作っている。
自分の作ってる本がどんなジャンルのもので、どんな感じの内容か、まず見てもらう努力をしているのです。
読者さんの敷居を下げているのです。
これはカクヨムでいうなら「あらすじやキャッチフレーズをしっかり書く」です。
あらすじが描くのが面倒だから、あるいは照れが入ってしまって「○○するだけの話」しか書いてなかったり、また、つい詩的にしようと「──この世界は哀しい」とか、あらすじでもなんでもないこと書きがちじゃないですか? 自分はやったことあります。
ジャンルも自分がわかっているせいで、なんか不親切になってしまうことがあるんです。
歴史だとよくありますね。「○○時代の話」とかただ書いても、その時代好きな人以外はそれで誰の話なのか全然わからないんですよ! 坂本龍馬さんくらい有名でないと。そういう点で歩み寄りが必要です!
無料サンプルも「中を読めばわかる」と文豪のような顔をして、ドーンと長い話を置いても誰も見ないのだから、ちょっと読んでもらえるものが置いてあるのは大事ですよね。
無料配布ペーパーもそうです。「うちのキャラだけでも覚えて行って」くらいの気持ちで敷居を下げるのも大事。
読んでもらうための導線も大事です。
すぐにリンクで飛べるようにしておく。
カクヨムで近況ノート書く時も「『明治の総理大臣たち』更新しました」だけではなく「『明治の総理大臣たち』更新しました!→https://kakuyomu.jp/works/1177354055584294661)」というくらい、すぐ見られるようリンクを貼っておくのを常に心がけておくのが必要です。
宣伝っぽすぎるのは……と躊躇する方もいるかもしれませんが、リンクを貼らないのは逆に不親切です。
「え? それどこ?」と読者さんが探すことになるわけですから、探す分、相手の時間を取ってしまいます。なので、リンクを貼っておきましょう。
「読まれるための努力」を繰り返すのは大変です。
なにせ細かい気遣いの連続です。
自分も今回、このオンラインイベントに参加していたのですが、サークル参加表明もギリギリだし、サークルカットは出し忘れるし、プロフィール欄はちゃんとしてないし、散々でした。
こういう「コツコツ努力する」とか「細かな気遣いを忘れない」とかがないと宣伝ってうまくいかないんですよ。
自分は本当にずぼらな人間なので、大変キツイですが、ちょっとずつダメだった点をメモすることで治るかもしれないので、お互い頑張りましょう。
「『内容』の問題ではなく、『宣伝力』の見直し」
読まれないと思った時は、今のタイトルが目を引くタイトルか、あらすじは不親切ではないか、キャッチコピーは適切か、タグはきちんと入ってるか、自主企画に参加してるか、近況ノートはマメに書いてるかなど、内容を書き直すより、そのあたりの入り口をよく再検討してみてください。
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