第50話 読者さんの見たいものを見せる
先日「保険料、みんな毎月いくら?」というタイトルの記事を開いた時のこと。
「20代は〇円、30代は〇円」という具体的な数字が見たかったのですが、記事は「人生100年時代といわれ~」から始まり「調査によると~」と引用が続き、ちっともタイトルの「毎月いくら?」が出て来ません。
最後まで全部読んだのですが、結局「月いくら?」の明確な答えが書いてませんでした。一応、記事に書いてあるのを自分で計算すれば出るのですが、なんともスッキリしないお話でした。
ネットの記事だと時々こういうのないですか?
タイトルが気になって中を見てみたのだけど、全然、そのタイトルの話が書いてない。
広告を踏ませるためとか理由があるのでしょうけれど、いつまでもタイトルのものに辿り着かないと「もういいや」になります。
小説も似たようなところがあります。
「途中から面白くなるから、世界観を理解するために序文を読んで」とか、雰囲気を出すために何か吟遊詩人が語った王国の話とか長々書いちゃったりとか。
特につい自分が世界やキャラへの思いが強いとやりがちです。
そんなことを言ってる自分もやりがちです。
でも、これは「読者さんの見たいもの」ではないのですよね。
自分は今の流行に疎いので、ガラケー時代の仕事の話になりますが「偽装結婚もの」のシナリオを書いていたことがあるのですが、1話から「俺と結婚してくれ」までいかないとプレイヤーさんは離れるよと上の方から添削されました。
今風のタイトルだと『麗しの伯爵様に偽装結婚を求められた私に拒否権はないの?』とかでしょうか。
そうなるとその「偽装結婚を伯爵様に求められるシーン」が読者さんは見たいわけで、1話にそのシーンがなく、伯爵とは~とか国の成り立ちや身分制度だけをダラダラ書いたら読者さんは離れてしまうのです。
「1話は読まれるけど、その後が読まれない」場合は、そういう「読者さんが求めてるものがなかったのでは」と気にしてみようと、保険記事を見て思いましたので書いて見ました。
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