第41話 書くことと宣伝することは両輪

 エアコミケに参加することになって、お品書きの作り方とかを調べるようになってわかったのですが、同人誌作る方たちも、すごい宣伝について考えてらっしゃいます。


 中には日程表などを作っていらっしゃる方もいます。


「〇ヶ月前 イベント参加報告

 〇ヶ月前 新刊案内

 〇ヶ月前 随時、作品の一部を掲載する、内容の簡単な説明をするなど気にかけてもらう

 〇ヶ月前 脱稿報告

 〇週間前 告知の告知(〇日あたりに告知できると思います!とか)

 〇日前  告知ツイート

 当日   設営完了」


 などなど……。

 

 こうして人に見てもらうんだ、タグを使え、公式に拾ってもらえ等々……。本当にすごい考えていて、驚くほどです。


 自分のことを顧みると、今回の新刊『明治・大正・昭和の男色』とか、自分は作るのに一生懸命で、後は出来なかったらどうしようみたいな思いがあり、全然、何か月も前から準備や告知などはしてきませんでした。


 読者さんが気になりそうな部分まで載せて続きはこちらしろとか、親和性の高いユーザーさんに見つけてもらう努力をしろとか、本当にすごいなって……。


「絵はTwitterでRTされやすいからいいよね~」なんて意見も見ますが「宣伝をしなければ大手だって買われないんだ。ちょっとウザいくらいでもいいから宣伝しろ、見つけてもらわなければ読んでももらえないんだ」などの宣伝に真摯な言葉が並び、同人系のサイトを見ながら感心しきりでした。


 宣伝のことを考えず「出来上がれば誰かが読んでくれる」思うのは、本当に甘いのかもしれません。

 

 書くことと宣伝することはいわば両輪。

 ただ書いていてもダメなんだなと、同人してる人はそれをよく学んでいるんだとわかりました。


「読まれない」というとき、小説自体を直そうとか、文法がどうかとか気にしたりもしますが、実はもっと前、宣伝をして人に来てもらう、から考え直したほうがいいのかもしれません。

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