第18話 読者は世界観や設定集を読みたいのではありません
これは自分が言われた痛い話なのですが。
「説明が多すぎる」「一度にあれこれ出すな」「誰が主人公で、何がメインかわからない」
いたたたたた。
椎名耳かき店(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885646586)はいいのです。
主人公は店長の椎名香澄かお客さんであり、内容もただひたすら耳かきをするのだから、外れようがありません。
しかし、歴史物を書くときは違います。
実は『明治十四年の政変と井上毅』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054893696373)は三回以上、内容をまるっと全部書き直ししました。
「誰がメインなのか」「結局それで何がどうなったのか、わかるように書け」と読んだ人に言われたからです。
それまでつらつらと歴史的な事実だの背景の説明だのをかなり書いてました。
これは異世界物とかだと世界観や設定になると思います。
特に一話からわかりやすいようにと、その王国の話とか魔法設定とか一生懸命作者が書いてしまうときがありますが、そんな話をされても、よほど魅力的でない限り、興味が持てないのです。
品のない説明で申し訳ないのですが。
テルーヌ学園では、月に3回『半裸の日』がある。
女子生徒は必ず半裸で登校しないといけないのだ。
その半裸が甘いと、校門前で全部脱がされる。
とかそんな設定とかなら、あるいは好事家がニヤニヤしながら読んでくれるかもしれませんが。
でも、大体は設定集のごとき説明は望まれないのです。
自分も何度か「研究書じゃないんだから」と叱られたことがあります。
世界設定やキャラを作り込んでしまう人は気をつけましょう。
また、設定した仲間がたくさんいるからと何人も一緒に出して、そのキャラの説明だらけにならないように気をつけましょう。
自分もついあれこれ書きがちなのを気をつけるようにします。
「主人公は一人だけ。この件には○○も××も関わったとか、背景に△△があったとか書かなくていいから、シンプルに!」
そう何度も言われています……。
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