とある小説投稿サイトでエッセイを書いている、中学生の女の子、千佳。ちなみにボクッ子です。
趣味のプラモデルに、好きな男の子。新しくパパとなった人や、つい最近まで存在を知らなかった双子の姉といった家族の話。かつて経験した、辛い記憶。
千佳の視点で、様々なものを題材としたエッセイが書かれるのですが、特徴的なのがその文章。文章の良さというのは、テンポの良さや表現の多様性など、評価する点は様々。では本作の文章はどこが良いのかというと、まさに千佳の言葉そのままといった感じで書かれているということです。
もちろん、千佳というのは架空の女の子。ですが、まるで画面を通した向こう側に、本当に千佳という子がいて、今まさにこのエッセイを書いているんじゃないか。そう思わせるくらいに、嬉しい時、悲しい時、千佳の感情がストレートに伝わってくるのです。
千佳の感じる喜怒哀楽、共に追っていきませんか?
新しいパパを迎え、『梅田』の姓を手に入れた中学生の女の子、千佳。
この子は自分の事を僕と言う『ボクッ娘』で、かつて家庭環境やいじめにあっていたことで、心に深い傷を負っていました。
だけど人生、悪いことばかりではありません。
再会した双子の姉で、同じく『ボクッ娘』の梨花。いつも笑顔で支えてくれる、大好きな男の子、太郎くん。夢中になれる趣味、eスポーツなど、素敵な出会いや情熱を注げる何かが見つかれば、どん底だった世界も変わっていけるのです。
千佳視点で物語は進んでいきますけど、その語り口調が可愛く、読んでいて千佳頑張れと、何度も応援したくなっちゃいました。
もちろん素敵な出会いがあったからといって、何もかも上手くいくわけではなく、辛いことや悲しいことは当たり前にあります。だけど大好きな人達と一緒なら、笑顔で乗り越えていける。
決して特別じゃない、等身大の女の子の頑張りを、是非ご覧ください。
僕っ子星野千佳は、母子家庭。いじめにあったりしたけれど、ウメチカなる地下街で。後の義父(お母さんの再婚相手)となるキム・梅田。正式にはティム・梅田さんと出会った時から少しずつ変わって行く。
作者様の前作。りかのじかん。にも出演していたボクッ娘千佳ちゃんが主役。
そして、お母さんが再婚し、梅田千佳となり彼女は、梅田千佳=ウメチカ。となった。
そうして始まる『新章たるウメチカ』
新たなる物語をご覧あれ‼️
十代の少女の心情をエッセイの形で見事に書き切った作者様の新作。
面白く、読みやすく、するすると読めてしまいます。
個人的には作中に出てくる、最寄り駅。という駅の名が良い❗(実在するそうです)
前作も合わせて読まれると、更に楽しめるかも。りかちゃんとの色んな秘密(繋がり)も明かされています‼️
お勧めします‼️ プッシュしまーす‼️