新・第六章 革命を意味するXは、Xマスと関係があるのでは?
第一〇五一回 天使のようなXの鼓動。
――そう。あの日以来だ。出会ったことをキッカケとし、お友達に成り得た。
あの青い瞳を見た日から、その様な感覚があった。そうは思っても、何が起きるのかを絵にすることはできない。具体的なことや、その骨格でさえも、想像もできないから。
それらのことで悶々としていると、
「また会えたね」と、今度は珍しい所で会えたのだ。その場所は図書室。新校舎の二階にある。そこには大きなテーブル、向かい合わせに座ったのだ、彼女が……
「私が何者かって? ……そんな顔してるわね。まあ、この学園の関係者でもあるし、自己紹介と転じましょうか。お話、少し長くなるけど大丈夫? 私の名前みたいに……」
と、言っている口調とは似合わない容姿。
「あなた、
と、いう具合に、僕の個人情報を知り尽くしている様子。どうやって調べたの?
って感じで。謎多き少女……「知りたそうね、私の名前。でも、それを知ったら変わるよ」
――君の運命。
とまで言い切ったのだ。この先に何があるのだろうか? 沸々と興味が湧いてくる。
「フフフ、冒険心の強い子ね。私の名前は、マリーンゴールデン・アントワーヌ・エリーゼ・エッフェルエンペラー・シャルル・ド・二十七世。……どお? 長いでしょ?」
覚えられないような長い名前。すると、彼女はクスッと笑って、
「マリーでいいわよ。これで貴女と私はお友達。素敵なXマス迎えましょうね……」
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