第一〇四五回 束の間の物思う秋。冬の星座が訪れて?


 ――このお空の向こうで集っているお星様たち。星座になって仲良く会話。



 例えば、喩えるなら、そんな感じ。


 今は物思う、そっとシーツで包まれそうな心。真っ白に、真っ白に……


 隙間を埋めるように、繋がりゆく、そんな感じのもの。とある小説サイトの『書くと読む』で繋がり合うネット。そこで僕は人生で初の執筆を開始した。それが『ウメチカ』


 ボッチだった僕が革命を起こした瞬間。


 その意味の新章……

 始まりから新章たる……


 そして今、会いたいと思える春日はるかさん。今いる場所は病院。……だからなの。僕は次なる新章を迎えたから。でも、本当なら千回が終わった時点で。作品を分けることも検討したけれど、続いている。僕のお腹にいるこの子たちが生まれるまでは……


 テーマは、やはり家族。


 グッと引き締まる、体中を駆け巡る電気みたいなもの。すると僕の横で、


「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ、千佳ちか

 と、太郎たろう君が言う。深く息を吸って……スーッと吐く。呼吸を整えたら、


「付き添ってくれて、ありがと。おかげで勇気百倍だよ」

 と、感謝の言葉。一人じゃ心細かったから。


「当たり前だろ、この子たちのパパだからな。俺たちは二人で、この子たちの親だから」


「うん……」


 少し寄り添う、あなたの肩へ。僕のお腹は、もう服の上からでもわかる程、大きく成長していた。二人の子供が中で寄り添っている。今日は超音波検査が施される。それからそれから精密な検査も。病院から紹介されたのが、今いるこの病院ということ。


 ――すると、呼ばれた。マイク越しに診察の番。


 それは僕ではなく少し前の順番な人。でも聞き覚えのある名前……椎名しいな春美はるみさん。



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