第一〇一九回 八月の締め括りに、愛は地球を救う。
――今年もまた、この日が訪れた。
お部屋の片隅で観る、これもまた八月の定番となる。八月最後の週末に。
或いは、この表現? 夏休みの終わりを告げる番組。二十四時間テレビ。
でも朝に見掛ける、登校する小学生たち。
学校によって各々な二学期の始まり。地域によっても異なるから、二学期の始まりを間違いそうになる。それもまたコロナ禍の影響。僕はこのエッセイの中で新型ウイルスと名を伏せていたけれど、今となっては社会現象に至ったために、いつの時期からか、ウイルス名を表記していた。梅田という地名だって、名を表記している。
それ程にまでウメチカの物語はリアリティ。
そして関西の何処かで行われている物語だ。
僕は観る、二十四時間テレビ。お部屋といってもここは、リビングという家族の集う場所で、いずれは集まりて……それまでは一人。光る雷も瞬間で、通り雨さえも……
脱力の途上で、
ソフトタッチな脳内で、断片的な映像として蘇る。
スヤスヤと……健やかに。……ン? スヤスヤ? 白い趣のこのお部屋で、僕の目の当たりには
「
と、ニコニコ画像が映っている、僕の目に。
「えっと、カレーってカレーライスの方? カレイじゃないよね? お魚の」
とか、僕は脳内はまだ夢の中へと置き去りに。すると、今度はお母さんが、
「あらあら、この子ったらまだ夢の中ね。ほらほら二十四時間テレビ、今いいとこじゃない。見よう観よ……って、何かこうしてると思い出すね、あなたが小学生の頃……」
と、浸る思い出。貧困の中でも楽しかった、僕が小学四年生の、あの夏の日……
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