第一四一章 令和五年の夏のビッグイベントが遂に開幕!
第九六六回 宿舎もまた、トキメク設定。
――その一歩を踏み入れた。魅力あふれる作りだったの。
その答えは、木造……
そして畳の大広間。皆でお布団を並べて寝る設定……あっ、もちろん男女別々。一クラスの女子が一つのお部屋なので、教室にいる時のお喋りなどが再現できるけれど、
――それだけじゃない! もっと秘密のお話だって、花は咲いているのだから。
まさに今、僕がその対象となっている……
「ねえ、
と、マジマジと覗き込む、僕の顔。ちょっと近いと思いながらも、答えを探す僕。何しろ唐突だったから。しかもだよ、皆が皆囲んでいるの、距離も詰め詰めで……膝詰めの対話というのか、まるで座談会? いやいや、ちょっとした恋バナって感じだから。
「そ、そうなるかな? この学園に来る前から……あ、でも、まだその頃は小学生で、まだお友達の関係だったし。いつからだったかな? 男女関係を、意識し始めたの」
真正面の真っ直ぐに見る女の子が、お顔を赤くして訊くものだから、余計に緊張感を増して、喋る言葉も変な感じになっていた。特に親しくいつも喋っている子ではないのだけれど、この時に限って食いついてくるの。そこから推測するに……ある種の女の直感?
「もしかして、好きな子がいるの?」
と、逆に訊いてみたのだ、その子、その女の子に。……名前はね、
コクリと頷く、案の定。しかも、もうお顔は真っ赤。
少し潤んだ瞳が余計に、可愛らしさを増していて、僕の方がドキッとする程で、そこからが急展開。「ねえねえ、どの殿方?」とか「クラスの子? 年上? 年下?」と矛先が変わったの。クラスの女の子たちは、僕から卜部さんにササッと移っていたのだ。
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