第八九二回 物思う、真夜中のスコール。


 ――薄暗い中を、奏でる雨音。それと便乗するキーボードの音。



 何処へ向かうのかと思いつつも、眠りの中の脳内は、徐々に目覚めてゆく。覚醒には程遠い、ぼんやりするお話を、画面上に奏でる。PCの静かな画面。そっと、そっと……


 今年に入って、ずっとこんな調子。


 とくに三月に入ってからは、まず寝落ち。真夜中に目覚める始末だ。



 思えば、アニバーサリー・チャンピオンシップも七回あるうちの七回ともが、ピンチの連続だったの。お題とは懸け離れそうになる執筆。それ以前に、脳内が真っ白にもなれずにモヤモヤと、霧がかかったように。だからこそ、霧が晴れるのを心待ちにする。


 でも、朝まで待てずに、

 洗浄を試みる。脳内の洗浄……


 しかしながら、今は師走並みに何故か慌ただしい世の中。コロナ緩和による急激な社会的変化の対応に、その波に呑まれている。でも、ポジティブな思想を掲げている。


 負けない心を保つため。


 だからこそ、仲間が必要と学ぶ。


 学び舎での出来事も絡める日常。僕のエッセイは、あくまで現実にある日常だ。


 弾くキーボードは、潜在する僕の思いを文面にする。それが伝わるか否かを一喜一憂しながらも、打つしかない状況なの。まだマラソンの方は続いている、毎日更新の。


 しかしながら、元々が毎日更新を目指している、僕のエッセイ。


 そしてウメチカも広がってゆく。まるで地下鉄と繋がるように。千回を迎えた時に、それが起こりそうな予感。ある意味今は、そのための成長する期間とも思えるのだ。


 今以上に前向きになることが必要不可欠。


 進んで得るものこそが、その糧となるの。


 僕の、新たなる物語は、ここから始まるのだ。雨音は、新出発を奏でていたから。



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