第八九〇回 もしも、千回を迎えたとしたら。


 ――それもまた未来のこと。千の物語の向こうにあるもの。



 千とは、僕の名前と深い意味がある。

 僕の名前が千佳ちかだから。同じくウメチカも、千の物語を目指している。


 同じ一日なのに、朝の冷え込みとは裏腹に、温かくなった。

 その気温の差は、十度もある。一気に夏に近付く極端さだ。



 そこで描かれるのは、飛躍。


 コロナ緩和の舞台裏には、劇的な程の変化が描かれている。環境の変化。



 新たに描かれる千佳の物語。それこそが『ちかてつ』と、タイトルも一新してスタートを飾る。そのタイトルの意味は、新たなる物語の中に描かれることとなる。


 そのスタートは、ウメチカが千回を迎えた時。


 もっと掘り下げたウメチカが誕生する時なの。


 梅田うめだ千佳となって始まった物語も、その元は星野ほしの千佳。同じ人で同じ自分だから。もっと千佳という名の自分の物語を描いてゆくのだ。環境の変化は革命を及ぼすように。



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