第八四五回 伸び伸び伸び伸び……そんな時。


 ――僕は描きたい。このキャンバスいっぱいに。喩えるなら、その様な表現。



 もっと大胆に執筆したいと思った。


 この大空をも超える程のビッグなスケールで。二度とはない今世なのだから。


 基本はそうだった。出し惜しみ禁止のエピソードで、その集大成で挑むコンテスト。いつからだったのか、僕がコンテストに挑み始めたのは。


 ……本編は八万文字の『電撃コン』が初めてのコンテスト。そこから修正やリメイクを施そうとするも、まだ手付かず……この度こそは、と心に決めている。


 この度は、第八回の『書くと読む』コンテストだから。部門は再度トライとなるエッセイ部門。なぜ挑むのか? 今は勢いに乗れていない執筆だけれど……


 キッカケが欲しいから。


 また勢いに乗れそうなキッカケが。まさに『今でしょ』って感じだ。


 されど限られた時間で……

 されど伸び伸び伸び伸びと、描きたい自身の物語を。


 だからこそ今は原点に戻りたく、読み返してみる今一度、自身の歩みを。軌道修正も兼ねて。ブレない自身の歩みを目指すのも、また執筆とも言える。まるで人生のように。


 だからだと思う。


 僕が書き続けているのは。きっと果てしなく続くの。


 ウメチカは、僕にとって初作品。そして人生のターニングポイントと言っても過言ではない。ウメチカが千のストーリーズを達成して完結したとしても、きっと僕の物語は続いてゆく。第二第三のウメチカが続いてゆくから。そのテーマは、やっぱり家族だった。


 ウメチカは、新しいパパを迎えて出発した物語……


 それまでのお母さんとの暮らしを一変した物語……僕の命を繋いだ物語と言っても、今ならばもう過言ではない。僕は本当の家族に出会えた。梨花りかというお姉ちゃんとも、まさしく運命が描いたように。その物語で僕はまた挑む。そこにコンテストがあるから。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る