第八四四回 ザッツワンダフル・コンテスト。
――毎年恒例の楽しみ。思えば一つの目標が掲げられるイベント。人との繋がりも。
なら、この度は新たなメンバーが加入したと考えて。
そしてまた、年末に向けて生徒会の動きも、機敏なことを要求される。この時期になると道路工事や、お巡りさんの見回りも頻度が高くなる。大人たちは忘年会シーズンへと突入してゆく。犯罪や事故も見えない処では増えている。学園内も例外ではなくて……
生徒会の方も、そのために人員強化。
司令塔はやはり、この中でも経験豊富な
……最近は、五人に増えたと噂で聞く。
技の冴える五人だ。薙刀の
誰かは、すぐにわかる。
意外と口がよく滑る子。そうなると、凛しかいない。感情が高ぶって秘密を話しちゃうことも屡々だ。……なので、情報屋から外されたのも容易に理解できた。僕もそれには賛成だ。情報屋は凛には合わないと、以前からそう思っていたから……
それに僕と一緒に風紀員となってくれた方が、僕の都合がいいから。
風紀――といえばジャッジメントの意。
やはり凛には、その方が似合う。なぜなら凛は、ヒーローが大好きだから。今も戦隊ものに憧れているというから、僕らと三人で名乗りを上げるのだ。そして
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