第七九二回 大激闘! 会場の指揮を鼓舞するものは。
――それは、皆を熱くするもの。生命の力が高まる所は、いつも熱気に溢れている。
だけども、秩序に守られている。
ルールが会場の指揮を鼓舞しているから。皆がスポーツマンの志を持っているから。
℮スポーツは、スポーツだから。
大画面に映る、第二試合。……
それは、華麗なる技。
画面上での瑞希先生は変身する。……仮面タイガーと名乗る。ここでは緑と黒の戦士ではなく黄色と黒……黄色の悪魔と呼ばれていた。変身にはベルトが必須項目。今注目されている風力エネルギー。大自然のエネルギーで、とてもエコだ。それに乗じて佳子さんも変身。仮面タイガー二号と思いきや、なんと仮面キャットだった。それも風力ではなく電力がエネルギー源となる。大自然のサンダーボルトから拝借して、その技も電撃……
対する車夫さんと俊さんは、アバターもクリソツ? いや、そのものだ。
華麗なる技が、この二人の見せ所となる。車夫さんは高速回転する回し蹴り。それが真空派を起こして……受けた者は真っ二つ。瑞希先生が変身した仮面タイガーは、大ジャンプした後のタイガーキックを試みたけど、上半身と下半身が分裂して……真っ二つだ。
そして俊さんの杖から飛び出す鎖が、佳子さんが変身した仮面キャットの首を捉え、そのまま宙吊りに。そして何処から現れたのか赤い門を利用し、梃子の定理。ピーン! と効果音を奏でた後、仮面キャットのHPが一気になくなった。
まさかの瞬殺……
されどもワンラウンド。試合はスリーラウンドまである、ツーラウンドで勝利したならば。ここで退かないのが、瑞希先生と佳子さん。今再びの変身。同じ手は通用しないと喝破。技を封じつつ、ポジティブな思想。そのポジティブな思想に、僕は魅かれた。
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