第七八四回 続々登場! 予測不能な展開と必殺技も。
――
バラバラになったノッコロイドの頭部と四肢は移動しながら、青い閃光の元となる丸い物体を幾つも繰り出し、四方八方から常時タロを追いかけている。見事なる煽り運転。
いつもは大人しいイメージの輝君が別人のよう……
……できることを捜しながら。その末に問う……
「太郎君、僕に何ができる?」
すると太郎君は、フッと深い息を吐いて、吐きながら……
「ここにいてくれたらいい。いてくれるだけで。
――
と言ったの、言ってくれたの。まるで意表を突いた爆弾宣言で、込み上がる歓喜と紅潮しているであろう僕の顔に集まる熱気は、僕に言葉を誘った。
「ちょ、ちょっと、どさくさに紛れて……」と、いう具合に。
「何も言わないでくれ、今は。見守ってくれるだけで……」と、太郎君が言っている途中で、衝撃が走った。放たれた青い閃光の一つが、タロの右脚を直撃したのだ。
……粉砕した右脚。タロは膝から下を失った。激痛が走る太郎君。第一回目のウメチカ戦から、このゲームには、その様な仕掛けが施されていたの。微電流が走る仕掛け。
ダメージはアバターと共有する仕掛け……
それでも容赦なく、青い閃光は休むことなく襲い掛かる。無数の放物線を描きながら。
それでも
思えばオールレンジ攻撃は、レッドコメットが先駆者だった。一番初めに実行した人。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます