第七八一回 上空彼方! 青い山脈が現代に蘇ると?
――雪割桜のはずが、激しき豪雨に。それはまだ、僕らが雲の下だから。
追いかける視点。これまでは三倍速の戦いだったけれど、ここから先は音速の戦い。
追いかける視点は、上昇を続ける。上へ上へと……
音速……つまりマッハの領域。℮スポーツの常識を超えた戦いが今、始まろうとしていることは、鼓動のその先に予想されている。或いは勘に近く雲を超えたの。
某アニメを意識したことがもろわかりの、タイガースカラーの可変戦闘機。それについてくるのは、我らが赤い巨人のウルトラ・タロだ。戦いの場は雲の上なの。
そして豪雨は消え、青い山脈が見下ろせる位置にあった……
可変戦闘機の操縦者は、
――とある世紀末な物語になってしまうことが予想される。
でもでもでも主人公はこの僕、
それに対してヒーローごっこを楽しむような太郎君の顔……
どちらも、小学生の楽しかった頃に戻ったような、どこか懐かしい顔ぶれなの。僕もその中へ入りたいような気持ちになる。そしてこの会場も同じように湧いているような感触もする。もう釘付けと言っても過言ではないような。だから人気があるのかもしれない。
童心に帰れる場所。パパとママたちもきっと、楽しめるそんな場所になるの。
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